Trekking【日本百名山】 | |
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立山 | 2013/08/10-11 |
富山県中新川郡立山町芦峅寺 [3015m] | 所要時間:16時間38分 |
雄山は極寒でした… | GPSログ記録はこちら(別窓) |
■Introduction 7月末の裏銀座(敗退)、8月頭の笠ヶ岳と、今年の北アルプス遠征は雨とガスに祟られています。 一年間楽しみにしている夏山シーズンをこんな形で終わらせるわけにはいきません。 せめて一度だけでも「これこそ日本の夏!」と言える景色を記憶に残したいものです。 そんな想いで向かったのがこの立山。 去年、剱とセットで登ろうとして雨に阻まれた因縁の山です。(去年の山行記は無し) 今年はこの山のみを狙いますからチャンスは土日の二日ありますし、天気予報も晴れ。 今回はいけるだろう、そう思ったのですが… ※今回も天気に恵まれない山行になったため、レポはシンプルにまとめます。 ※2日目へのショートカットはこちら。 1日目 8/10(土) 【 室堂 → 雷鳥沢 → 一の越 → 雷鳥沢 】 2日目 8/11(日) 【 雷鳥沢 → 雄山〜富士ノ折立 → 雷鳥沢 → 室堂 】 ★ 1日目 8/10(土) 【 室堂 → 雷鳥沢 → 一の越 → 雷鳥沢 】 扇沢の駐車場は混むので深夜に現地入り。 少し仮眠して目覚めてみると、期待に反して空はどんよりしています。 ありゃりゃ? でもまあ、室堂に行けば晴れてるかも… ということで立山黒部アルペンルートへ。 しかし、黒部ダムも… 大観峰も白っぽいです。というか、高くなればなるほどひどくなっているような… なので道中の観光を楽しむこともなく、最速の乗り継ぎで室堂に直行します。 ただ一ついいことがあったといえば、今回はザックが42Lと大きくないので、持って移動しても苦ではなかったことでしょうか。 扇沢→室堂は乗り換えが多い上に周りは観光客の方でいっぱいですから、大型ザックだと邪魔になるし疲れるし気が引けるんですよね… 前回はイーサ―70でしたから室堂に着いた頃には精神的に疲れ果てましたけど、今回は気楽でした。 室堂着、8:31。う〜ん、だめだこりゃ(^-^; みくりが池もこのように低コントラストのさえない眺めです。 前回は室堂は通り過ぎただけだったので、周辺散策もしてみたいところなのですが、これじゃ歩き回る気もしませんね。 とっととテントを張って身軽になることにしましょう。 ■テント場へ直行 ということで、テント場に直行します。 今回張らせてもらうのは雷鳥沢のテント場。前回の剱沢と違い、室堂からたったの2km、50分ほどでたどり着けてしまいます。 クリックで中央部を拡大(1072*712) みくりが池 → みくりが池温泉 → 雷鳥荘と道なりに進んでいくと、やがて眼下にテント場が見えてきました。 ここ雷鳥沢テント場は、ご覧の通り広大な敷地と素晴らしい景観に恵まれたテント場です。 地面は平坦でテントを張りやすく、トイレも(テント場のトイレとしては)かなりきれいでした。 テント場の中には売店はないものの、買い物のできるロッジ立山連峰と雷鳥沢ヒュッテまでは間近。 しかもこの二棟では入浴もできるとあって、利便性は最高です。初めてのテント泊でも安心ですね。 ただ強いて問題点を挙げるなら、このテント場は地面が土なので水はけは良くありません。 去年通りがかった時は、初日は晴れていたのに地面はドロドロ。翌日は雨でしたから言わずもがなの状態でした。 帰路は必ず公共交通機関に乗らなければならない都合上、テントが汚れた場合に備えて収納用のビニール袋などを用意してきた方がいいだろうな、と思いました。 中央の道が交差している辺りは賑やかなので、端の静かなスペースにテントを設営。 天気は相変わらずですから何もやる気が起きず、寝不足を補うため昼寝することにしました。 ■明日の下見に 日が差していないので空気がひんやりして、テント内はまさに昼寝にぴったりの温度に。 少しだけ寝るつもりが、5時間ほど爆睡してしまいました。 あ〜、よく寝た! おかげで頭もスッキリして実に気分がいいです(・∀・) さて、日没までにはまだまだ時間があります。 ただテントにいるのも芸がないので、サブザックで散歩に行くことにしましょう。 ということで景色を楽しみつつ、まずは室堂へ。 室堂に来たのは、今後定着登山をする機会に備えて、ここで食事ができるか/食料が買えるかをチェックしたかったからです。 で、実際どうだったかというと… まず食事については、レストランや立ち食いそば屋さんなど、何店舗か食事できるところがあります。 しかし、大半の店舗は14:00〜15:30で営業終了になってしまいますので要注意。 食料についても同じで、豚まんやおにぎりなどの購入はできるものの、やはり15:30頃には閉店になってしまいます。 また、食料はその場で食べるものがほとんどで、菓子パンなど持ち運べるものは少ないようです。 昼飯を山頂で食べるようなプランの場合は、室堂に過剰な期待はかけずに、普通の山と同じく麓で買ってきておくのが安心だなと思いました。 そんな室堂から、次は一の越に向かいます。 ----- 今回の山旅の目的は立山(雄山〜富士ノ折立)の登山ですが、今日は登らないので登山は明日になります。 しかし明日は日曜日なので、あまりのんびりしていると帰路で渋滞に巻き込まれるのは必至。 そこで、明日は雄山で日の出を見て富士ノ折立まで歩き、大走りで降りて速攻で撤収するプランにしました。 で、どうやって日の出前に雄山に行こうか考えたところ、テント場から(室堂を経ずに)直接一の越に向かうルートが最短なので、これを使おうかと。 ただこの道がどんな道なのか知らないままいきなり深夜に歩くのは不安なので、偵察してみることにしたのでした。 ----- 室堂〜一の越の道は観光用だけあって実に歩きやすいです。 まだ少しだけ雪に覆われているところもありましたが、斜度がゆるいので特に問題なし。 一の越着、16:50。 ヘッデンもあるので、ここで晴れていれば雄山で夕景でも…と思うところですが、全くダメですね。 おとなしくテント場へ向かいましょう。 一の越からの降りはじめはガレ場から始まります。 歩きにくくはないですし、マーキングもありますが、明日深夜にいきなり来たらちょっと戸惑ったかも。 明るいうちに見に来て正解でした。 岩場を抜ければ、あとは爽快トレイルになります。 たまに段差が大きいところもありますけど、それも数えるほど。基本的にはお気楽登山道でした。 自分のように深夜に歩くプランはお勧めしないものの、晴れている昼間に歩くのなら素晴らしく気分の良い山歩きが楽しめるのではないかと思います。 一の越から約1時間、17:53にテント場に帰着。 この道、後で調べたら「神の道」と呼ばれているとか。確かに写真を見ると晴れなら絶景ですね! …今日は絶景の要素はなかったですが… 難しいところもないので、ある程度山歩きに慣れている人なら、室堂経由の石畳の道で一の越に向かうよりも、この道を通った方が面白いのではないか、と思います。 ただ、濃霧の日などは道が分かりにくくなるので要注意。 (特に雷鳥沢テント場付近は踏み跡や分岐が多いので、明るい時に通らないと迷います) また、早い時期だと残雪で通行不能になっていることもあるようでした。 明日は超・早出なので、19時には就寝。晴れてくれるかな…? >2日目へ |
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