Snow Trekking
北穂高岳2013/05/03-05
長野県松本市/岐阜県高山市 [3106m]所要時間:16時間53分
消費カロリー:計測せず
もはや口を開く余裕もなしGPSログ記録はこちら(別窓)


1日目 5/3(金) 【 上高地 → 涸沢 】
2日目 5/4(土) 【 涸沢 → 北穂高岳 → 涸沢 → 横尾 】
3日目 5/5(日) 【 横尾 → 上高地 】


3日目 5/5(日) 【 横尾 → 上高地 】

3日目もさわやかな朝になりました。

フライに霜が

快晴なので放射冷却で冷えて、テントには霜がびっしりついています。
涸沢から700mほど下っているので暖かいかと思いきや、体感では昨日とさほど変わらず。
さすがに#0のシュラフはオーバースペックでしたけど、横尾だから暖かいだろうと#3あたりで来ると
凍える夜を過ごすことになりそうです。

前穂に陽が差す

朝日に照らされる前穂高岳。
身体も温まってきましたし、そろそろ出発しましょうか。

徳澤園

さて、この3日目の記録ですが、本来なら2日目の終盤に該当する部分であって
特に書くことがないので、淡々と進めます(^-^;
少しでも早くバスに乗るべく、ペースはちょっと急ぎ気味。
横尾を出たのが5:45で、徳澤園通過、6:32。

明神館

明神館通過が7:19。

河童橋

そして河童橋着が7:59。横尾から2時間14分でした。

やっぱり休憩充分・睡眠充分だと楽ですね!
いつもは涸沢からノンストップでここまで来るのでヘロヘロになっているところですが
今日は楽しく歩けました。

上高地バスターミナル

狙い通り、人気のないバスターミナル。

実はこれも昨日頑張らなかった理由の一つです。
山で泊った上に汗だくになった身体で、観光客の人と同じバスに乗るのは嫌なんですよね…
小梨平の外来入浴やバスターミナルのコインシャワーを使う時間的余裕はなさそうでしたし。

今日はご覧の通り、こんな時間に帰る人はいないのでバス待ちの列は皆無です。
時間になっても10人も集まらなかったので、気楽に乗れました。

さわんどバスターミナル

さわんどバスターミナルに着いたのは8:53。
これで今回の山旅は終了です。

湯の華銭湯 瑞祥

この後は松本IC近くの湯の華銭湯 瑞祥で汗を流し

豚さん食堂

隣にある豚さん食堂(お気に入り!)でしょうが焼きを食べて、家路につきました。



今まで登った山々の中で、もっともスリリングであった今回の北穂高岳。
(冗談抜きに寿命が縮まった感があります。とにかく怖かった…)
こうして振り返ってみても、よく問題なく降りてこられたもんだ、と思います。

技術面では最低限ギリギリのところで通用した、と言ったところでしょうか。
今回はホントに条件が良かったんですよね。ガチガチのアイスバーンではなかったし
かといってグサグサの腐れ雪というわけでもなく、実に登りやすいコンディションでした。
もしこれが少しでも悪い方に振れていたら無事下山できたかどうか…というのが正直な感想。
実際、下りは雪が緩んでアイゼンが効きにくく、不安に駆られた区間もありましたし。

でもそんなふうに自分が一歩を踏み出すのすら躊躇している横を、ベテランさんは
なかば走っているかのような無造作に見える歩き方で、スイスイ降りていくんですよね。

都岳連・雪山教室でNHKの米山カメラマンの歩き方を見た時も思いましたが
ああして雪の上にいることを全く意識していないかのように歩ける人は
自分などとはレベルが異次元的に違うし、
そして(あのレベルに到達するのは無理としても)あの方々にある程度近いレベルで歩けるように
なるまでは、厳しい雪山に足を踏み入れてはいけないんだな、と改めて感じました。

自分も山屋のはしくれ。いつかは冬の槍ヶ岳に…なんて思ったりもしますけど
まずはもっと地道に練習を積んで、経験を重ねていかなくては。

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