Trekking | |
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鳳凰三山 【日本百名山】 | 2010/09/19 |
山梨県南アルプス市/韮崎市/北杜市 [2840m(観音岳)] | 所要時間:12時間8分 |
消費カロリー:7235kcal | |
ちょっと富士山を越えてみた | GPSログ記録はこちら(別窓) |
<前編へ戻る 地蔵岳山頂で昼食休憩。 山頂は予想外に天気が良く、風も穏やかで実に快適でしたので、少しのんびりしてしまいました。 実際のところ、この時点でだいぶ疲れていたんでしょう。 ![]() 周りの登山者の方々は我先にとオベリスクに挑んでいきます。 オベリスクは危険で、普通の登山者はあまり登らないイメージがあったんですけど なにかお助けロープの追加でもあったのでしょうか、挫折している人はあまりいないようです。 自分らは高所恐怖症二人組なので当然登れませんけど… 人が登っているのを見ているのですら怖いくらいですから(^-^; ----- さて、結局ここでは20分ほど休みました。 あまりゆっくりしていると日が暮れますので、そろそろ出発しようと ふと周りを見回してみると… ![]() !? さっきまであれだけ見えていた下界は、今やすっかりガスに包まれてしまっていました。 この変わりようにはさすがに驚きました。ガスが流れてきているのは見えてましたけど まさかこんなにあっさりと視界が奪われるとは… これから向かう観音岳も今やこの有様。 ![]() 蝶ヶ岳の時もそうでしたが、ホント、いつもギリギリでラッキーな方に転びますよね。 もし、ここに辿り着くのがあと20分遅れていたら、山頂はガスに包まれ、当然甲斐駒も見えず、 「ただ辿り着いただけ」という状態になるところでした。 ガスの勢いから見て、恐らくこの後の稜線歩きはずっとガスの中になるでしょう。 すぐ隣にある白峰三山でさえはっきり見えないと思います。でも、今日の天気を思えば ここで甲斐駒と仙丈ヶ岳が見えただけで充分満足できたのでした。 ■観音岳へ ここが正念場! 地蔵岳からは赤抜沢ノ頭まで登った後、一旦鞍部まで100mほど下り、そこから観音岳まで200mほど 登り返すことになります。 赤抜沢ノ頭から観音岳までのコースタイムは1:10。コースは白砂の歩きやすい道が多く 急登は数えるほどですから、あっさり辿り着けそうな気がするのですが… ![]() でも、思うように足が進まない… やっぱり我々のヘタレな体力で、しかもほぼ徹夜で鳳凰三山を日帰りしようというのは ちょっと無理があったようです。 鞍部まではまだそれなりだったものの、そこからの登りで一気にペースダウン。 今や、テン泊装備の方々にすら簡単に追い抜かされる体たらくでした。 ![]() 開けた場所に出るたびに休憩モードに突入。 ガスの向こうに見え隠れする北岳をぼんやり眺めながら放心状態に陥っていました。 ![]() 頭上を見上げれば、そこはもうすっかり秋の空。 ここでビバークしたら気持ちいいだろうな…なんて。 ----- そんなこんなで、ずいぶん時間を食ってしまいました。 観音岳山頂着14:10。 赤抜沢ノ頭を12:46に通過してから、実に1時間24分もかかっています。これはひどい(^-^; ![]() 山頂はご覧の通り、ガスで展望は全くありません。 まあ、仕方ないね(´・ω・`) 今日通過するピークの中ではここが最高峰ですけど、これだけ真っ白だと何の感慨もわかないので ここは少し休むだけにして先を急ぎましょう。 ■恐るべき中道の下り 最後のピークである薬師岳へは、白砂のゆるやかな登山道が続きます。 観音岳から向かう場合はほとんどが下り行程になりますので、今やヘロヘロな我々でも余裕。 ![]() この縦走路は晴れていれば絶景だそうですけど… まあ今日は仕方ないですね。 25分ほど歩いて、遂にラストの薬師岳山頂に到着(14:38) ![]() 時間も時間だし天気も良くないためか、広い山頂には自分たち以外誰もいません。 風もほとんどなく鳥もおらず、ほぼ無音の空間に身を置いていると なにか別世界に来たような、不思議な感覚を覚えたのでした。 ----- そんな山頂の気温は15℃。さすがに日差しが届かなくなると少し寒くなってきました。 そろそろ下山することにしましょう。 ここからは中道を通って、青木鉱泉まで約1700mを一気に下ることになります。 (って、書いてて思いましたが、1700mって半端ないな… 富士山ですら1400mなのに) コースタイムは3:55。 ![]() で、結果から書いてしまうとこの下りは過酷でした(´ヘ`;) 1700mとは言え、下りだからそんなに疲れないだろうと思っていたのですが甘かった… なぜそんなに疲れたのかと言うと、まずこの中道には何もありません。 ただただ見通しのない樹林が続くだけです。「←青木鉱泉○km」とか「標高○○○○m」なんて 道標ですらほとんどなく、当然ランドマーク的な休憩広場やベンチなどあるはずもありません。 なので歩いても歩いてもどれだけ進んだのか全然分からなくて… 僕はGPSがあったのでまだ救われましたけど、何の目安もなく淡々と下りていくのは 辛いだろうな…と思いました。 そして次に、道中の上半分は傾斜がきつくて、段差も大きいこと。 同じ下りでも、例えば前常念からの下りで樹林帯に入った後の九十九折れや、 種池山荘からの柏原新道の下りなどは、標高差は結構あっても傾斜がそれほどでなく 何より一歩一歩の段差が少ないので、登りはともかく下りは走れるくらいでしたから 今回の中道もそういうイメージでいたのですが… ここはゆっくり下りても膝に負担がかかるくらい段差がきつくて、とてもじゃないけど 走って下りるなんて考えられないくらいでした。 なので、下りの割にペースが上がらない… 更に今日はガスで地面が濡れているためか、木の根が滑る滑る! ドンドコ沢の登りでは一度たりとも滑ったりしなかったのに、 こちらではもう何度転倒したか数えるのも面倒なほど(^-^; 一度大転倒をやらかして、BDのストックが曲がってしまうというアクシデントも_| ̄|○ ----- そんな訳で、それはもう残りの気力を全て失うくらいヘロヘロになったのでした。 それでも、今回は下りだっただけまだマシだったのかも知れません。 ここを延々と登り続けると思うと… 道中で何パーティかとすれ違いましたけど どの顔も全く余裕がなかったことが、この道の厳しさを物語っていたと思います。 よほどのマゾな方でもない限り、ここから登るのはお勧めできないですね。 ※ただ、物事には考え方がありまして、稜線ですれ違ったある方は 中道から登るべきだと仰っていました。理由は、ドンドコ沢を下りで使えば 沢での水の補給が容易=水を大量に担ぎ上げなくて済むから、だそうで、 確かに中道には水場はないですから、それも一理あるとは思います。 でも、自分ならたとえ荷物が3kg重くなっても、ドンドコ沢から登るだろうな… ![]() 結局、命からがら青木鉱泉の駐車場に帰り着いたのは18:13。 山頂発が14:50でしたから、3:23の下り行程でした。 かろうじてコースタイムよりは早いけど、いや〜、本当に疲れた… 登山でこんなに疲れたのは、2009年の男体山以来かも。 朝に青木鉱泉を出てからおよそ12時間の日帰り登山。 ヤマレコを参照すると、皆さんおおよそ8〜10時間程度で歩かれているようですから 我々はたぶん歴代ワースト記録といってもいいのではないかと(^-^; ちょっと、身の丈に合っていない行程だったかも知れません。 でも、やっぱりこうやって限界まで体力を使ってみると気持ちはいいですね。 やりきった感は充分あります。これからもっとトレーニングして いつかまたチャレンジしてみたいな、と思ったのでした。 ■余談 この日も当然ながら栃木まで運転する気力はなく、近場で宿を取ることに。 でもこれが結構苦戦したのでした。どこもかしこも満室、満室で… 三連休の中日をなめてましたね。事前に予約しておくべきでした。 最終的にはなんとか「ルートインコート南アルプス(旧:甲府櫛形)」に滑り込み。 「安曇野豊科駅南」と比べると少しこじんまりとしていましたが、こちらも大浴場ありで 登山後の宿としてはなかなかいい感じだと思います。 |