Trekking | |
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鳳凰三山 【日本百名山】 | 2010/09/19 |
山梨県南アルプス市/韮崎市/北杜市 [2840m(観音岳)] | 所要時間:12時間8分 |
消費カロリー:7235kcal | |
ちょっと富士山を越えてみた | GPSログ記録はこちら(別窓) |
![]() ■Introduction さて、やってきました9月の三連休。 先週に常念岳に登ったばかりですが、この時期に一つでも多くの高い山に登っておきたいところです。 でも、今回は連休初日が用事で使えないのでテン泊は無理。 そこで、日帰りで行ける山で、かつそれなりに体力を消費しそうなところは…と考えたところ 最終的に決まったのがこの南アルプス・鳳凰三山(鳳凰山)でした。 登山口の青木鉱泉(1150m)から、最高峰である観音岳(2840m)への単純標高差は1690m。 これは、僕がこれまで登った山で最も標高差があった2010年の富士山(累計1818m)に匹敵する高さで そこに至るまでのアップダウンも含めれば、間違いなく人生で最も大変な登山になるでしょう。 これは燃えますね! それでは一つ、自分の限界を越えに行ってみますか! ■天気は微妙 東京方面から来て鳳凰三山をマイカー登山・かつ日帰りするとしたら、起点は御座石鉱泉か青木鉱泉の 二択になります。今回は周回コースにしたかったので、まずは青木鉱泉へ。 なお、ここのところ徹夜登山が続いていてパフォーマンスが悪いのですが、今回は前日が休日だったため 寝てから来ています。と言っても睡眠時間は40分でしたけどね…ハハハ… …今回もダメっぽいな(^-^; 中央道の韮崎ICを下りてから青木鉱泉までの道は、ナビ任せにすると 恐らく、一車線かつ未舗装・離合不可能な旧道に誘導されて悲惨なことになります。 舗装された新道がありますので、青木鉱泉公式サイトの地図をご参照下さい。 ※ここで注意! 地図では射撃場を過ぎてから左折→[4]で右折、という部分がありますが、 この左折から右折まではほんの10mくらいです。地図だと遠そうなので見事に迷いました… 右折のところに看板は出ていますが、夜だと見辛いのでご注意を。 それと、新道は"ほぼ"舗装路ですが、入口と青木鉱泉直前の区間は未舗装で、しかもこの未舗装部分は 轍がかなり深いボコボコの悪路なので、普通のセダンなどだと下を擦るはめになります。 (RV車やジムニー辺りなら楽勝でしょうけど) 他の人のブログなどだとたまに「自家用車の走行は問題ない」と書いてあることがありますが これはあくまで車種に依ります。うちのレビンはそんなに車高を下げているわけではないのに マフラーの中間パイプを擦りまくってヒヤヒヤでした。しかも驚いたことには 自分の後からRX-7が来ていて… 他人事ながら、バンパーがもげてないか気になったり(笑) そんなこんなで予想外に時間がかかってしまいました。5:40、青木鉱泉に到着。 こんな朝っぱらに駐車料金をどうやって払えばいいんだろう?と思っていましたが、この時間でも ちゃんと青木鉱泉の方が誘導をしていました。\750/1日の駐車料金を支払って駐車場へ。 ![]() 100台のキャパを誇る青木鉱泉の駐車場も、この時点で既に結構な混みようです。連休中日、恐るべし。 さて、それはともかく空模様が微妙ですね… この三連休は出かけられなかった初日だけが快晴で、以後は崩れていく予報。 今日も最後まで天気が持つか怪しいところです。雨が降ったらやだなぁ。 ----- 青木鉱泉発6:13。ここから少し歩いたところに概要図がありました。 ![]() クリックで地図部分を拡大(652*600 165KB) 今日は、ここからドンドコ沢コースで登って、地蔵岳→観音岳→薬師岳と縦走した後、 中道コースを通って下りてくることにしています。 なお、青木鉱泉のサイトだと逆回りが紹介されていますが、個人的には絶対こちら周りがお勧め。 (理由はまた後ほど) それでは、まずは最初のピークである地蔵岳へ向かって、コースタイム6:40の登りの始まりです。 ![]() 登山道は、初めのうちはこのように土の比較的歩きやすい山道が続きます。 でも、地蔵岳(2764m)まででさえ標高差は1614m… これは富士山吉田口五合目から吉田口山頂までの標高差を優に越える高さになりますから いつまでもこんなゆっくりのんびり登山道が続くわけもなく、 途中から岩を乗り越え、乗り越え…といったような場所も徐々に増えてきます。 それに富士山は、山頂までの残りが一目瞭然ですし、振り返れば麓の景色が一望できたりと モチベーションを保つのが簡単なんですよね。それに比べてこちらはずっと樹林帯の中なので 登ってきた距離感を感じるのが難しく、どれだけ登れたかはGPSロガーの高度表示に頼るのみ。 しかもそのGPSロガーは、白糸の滝まで高度をロストしていて…(^-^; 先週、あれだけ重いザックを背負ってあれだけ登れたんだし、今日のこの日帰りザックなら このくらい楽勝だろう!と軽い気持ちで来ていたのですが、登り初めてしばらくすると 「あれ、これは思ったよりキツイかも…」と不安が出てきました。 更に、登っているうちに天気良くならないかな、なんて期待も… ![]() 登り初めて二時間後でもこの有様。もはや幻想的な世界になってきました。 しかも(毎回同じ事を言っている気がしますが)この日は凄く眠くて、 「家でぐっすり寝てれば幸せだったのになぁ…なんでわざわざこんな天気の悪い日に眠い目をこすって こんなハードな登山をしてるんだろう…バカなの?」なんて思ってしまって、 余計にやる気が失せてきました。 これは弟も同じだったようで(今回も二人で登山)、途中で帰ろうかと半ば本気で話していたり。 ただ、ここに至るまでにテン泊パーティを三組ほど追い抜いてしまったんですよね。 (テン泊組は、鳳凰小屋まで辿り着ければいい&荷物が重い、ので遅い) ここで引き返して、彼らに会った時に何て思われるかと思うとちょっと気まずいです(^-^; 地蔵岳まで行ってきたことにしようか、なんて案もありましたが、さすがに無理があって(笑) で、どうしようか決まらないまま、何となく登り続けていました。 あ、当然ながら(?)南精進ヶ滝と鳳凰の滝はあっさりスルーです。 とてもじゃないけど寄り道している余裕はないので… ■だんだん楽しくなってきた! そんな風向きが変わり始めたのは、白糸の滝を見た時からでしょうか。 最初はこの白糸の滝もスルーするつもりでした。しかし先行していた単独の人から「どうぞ〜」と 滝への道を譲られてしまい、いや、滝には行かないんで…とも言いづらくなったので 見に行ってみたのです。 ![]() クリックで動画再生(DivX 0.90MB) そうしたらこれが意外にも立派な滝じゃないですか。 登山道の途中にある滝って、今までの経験だとスケールは大したことがないものが多いので 期待していなかった分、「おおっ!?」とちょっとビックリ。 しかも、ここで今日初めて視界が開けたのと、同じく初めて青空が顔を出してくれまして これはひょっとしたら天気回復するかも!と期待を抱き始めました。 そして、思った通り、ここから徐々に登山道にも日が差すようになってきます。 こうなるとテンションもどんどん上がってきました(単純ですね)。 ![]() 登山道は相変わらずこんな岩ゴロですが、こうしたところは登りの方が下りより楽ですし、 こんな手を使わなければいけないようなところは多くないので、さほど苦になりません。 ![]() それに沢沿いだけあって湿度が高いためか、この辺りは苔が多くて見た目に綺麗です。 なんでか知りませんけど、苔には妙に心惹かれるものがありますね。…実は苔フェチなのだろうか? ----- 白糸の滝から35分ほどで、ドンドコ沢コースのハイライトである「五色の滝」に到着。 ![]() ※登山道は途中から五色の滝コースと通常の登山コース(地蔵岳方面)に分岐しますが、 ここで五色の滝コースに向かわなくても、通常の登山コースから五色の滝の横に出ることが可能です。 上の写真で右下に見える道がそれ。但し、五色の滝の看板は下ってきた人が見えるような向きで 設置されていますので、見逃さないようにご注意を。 この滝は見た目がダイナミックであり、また簡単に滝壺まで行けるのでインパクトが強かったです。 (滝壺から見上げた動画はこちら→DivX 1.14MB) 普通の登山では、こんなに延々と沢沿いに登っていくことはありませんでしたから、 こうして標高2000mを越えたところで滝を見ると何とも新鮮な気分になりますね。 これだけの水がいったいどこから流れてきているんだろう、と不思議に思わずにはいられません。 滝壺近くまで下りて、太陽の光と水しぶきを浴びていると、実に気分爽快。 まだ今年の夏は終わってない、終わって欲しくない ――― そんな思いに駆られたのでした。 ■オベリスクが見えた! 五色の滝で心身共にリフレッシュしたおかげか、ここからは足運びが軽くなりました。 人も増えてきたし、登山道も木漏れ日で眩しいほどになって、気分は上々。 そして五色の滝から40分も歩くと、ふと視界が開けて… ![]() オベリスクが見えた!(゚∀゚) こうなればもうこっちのもの。やっぱり目的地が見えるのと見えないのとでは大違いですね。 あそこまではまだまだ遠いものの、途中の鳳凰小屋はたぶんもう間近でしょうし、 この付近は傾斜は緩やかで花も多く、何より樹林帯から抜け出たこの開放感は最高。 歩くのは苦になりませんでした。 ![]() 鳳凰小屋到着、11:00。 どこからこんなに人が沸いて出たんだろう、と思うほど、小屋周辺は大賑わいでした。 五色の滝で休んだばっかりなので、ここではコーラを購入&トイレをお借りして、先を急ぐことに。 あ、でも、その前に… ![]() ここの小屋から沢まで道をひいてくれていますので、沢で水を補給していきましょう。 この水は冷たくてめちゃウマ(・∀・)でした。 これぞまさに南アルプスの天然水といったところでしょうか(^-^) ■いよいよ地蔵岳へ さて、それではいよいよ地蔵岳に向かってラストスパートの開始です。 ここから山頂までは標高差384m、コースタイム1:20。 ここまでの疲労もあるので決して楽な道のりではありません。でも、初めての南アルプスを こうして夏の日差しの下で歩けるのが嬉しくて、あまり苦労は感じませんでした。 ![]() 樹林帯を抜け出すと、蒼穹にオベリスクが浮かんでいます。ここまで来ればあと一歩! ![]() 振り返れば市街地が遙か彼方に… 我ながらよく歩いてきたもんだ。 ただ… この最後の最後に待ち構えていた砂礫の道は歩きにくかったです。 砂場を登っているようなもので、踏み出した足が沈み込んでしまって効率が悪いのなんの。 競走馬がダートでトレーニングさせられているような感覚に陥りました。 いやっ、個人的にはここに来るまでで充分トレーニングになったんで、もうこれ以上 鍛えてもらわなくてもいいんですが…(T▽T) 一方、下りの人は実に爽快そうに下りてくるので、ここだけは下山ルートにした方が いいんじゃないかと思ったのでした。 それと、今日だけかも知れませんが、ここでブヨの大群に襲われました。 虫除けは定期的に塗り続けていても、五分も経つと効き目がなくなるようで… 結局、手を噛まれてしまって、腫れがひくまでに一週間かかりました。 虫除けは絶対に持って行くことを強くお勧めします。 ![]() まあ、でもともかく、こうして晴天の中で歩けると思えば、これらのことは些細な問題でした。 この後に向かうことになる観音岳もすっかり晴れています。これは気持ちの良い稜線歩きが楽しめそう♪ こうして長い長い登りを歩き通して、地蔵岳に到着したのは12:12。 青木鉱泉を出発してから実に6時間の登りでした。あー、疲れた! ![]() …って、実は地蔵岳山頂はここからちょっと下りた鞍部に標識があるんですけど 鞍部で山頂!と叫ぶのも変な気がしますから、僕はここを山頂と勝手に決めました(^-^; さてさて、山頂に着いたら、どうしても見てみたいものがあったのでした。 オベリスクは無視して(どうせ自分は登れないし)、そのまま奥に進んでいくと… ![]() クリックで拡大(1905*600 392KB 画面下スクロールバーで右方向へ) 甲斐駒キタ――(゚∀゚)――!!! 僕の中で今、いつか登ってみたい山No.1である、甲斐駒ヶ岳の勇姿が眼前に。 中腹にかけて雲がかかっていて、その全容を見ることはできませんでしたけど、 それでも朝のあのガスガス状態を思えば、むしろここまで晴れてくれてありがとう、と 言いたい気持ちになりました。 今年はもう無理だけど、来年の夏はあの頂に立ってみたいものです。 …長くなってしまいました。続きは後編で> |