Trekking【日本百名山】 | ||
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至仏山 | 2009/08/23 | |
群馬県みなかみ町/利根郡片品村 [2228m] | 所要時間:6時間20分 | |
なぜ山に登るのかって? そこに山があるからさ! | ※GPSログ記録なし |
■Introduction 夏が来れば… ということで、夏を代表する風景として多くの人が思い浮かべるのが尾瀬でしょう。 考えてみると、子供の頃に初めて尾瀬を訪れてからはや20年、 あれ以来なんとなく行きそびれていた自分に気が付きました。 今は栃木にいるので、尾瀬までは3時間もあれば辿りつけます。 この地の利を活かさない手はないですね。 思い立ったら即実行が僕のポリシー。20年ぶりに尾瀬に行ってみました。 ※今回はGPS記録がないため、歩行ルートなどを載せておきますね。 まず歩行ルートはカシミール3D(カシバード)で見るとこんな感じに。 (国土地理院発行の「数値地図50mメッシュ(標高)」及び「数値地図25000(地図画像)」を使用) 高低差と所要時間(休憩時間含む)は次のようになりました。 ■まずは戸倉・鳩待峠まで 自宅から東北道→日光宇都宮道路→120号(日本ロマンチック街道)を経て、最初の目的地である 戸倉の駐車場に向かいます。 夏休み真っ只中、しかも今日の天気予報は快晴とくれば混雑必至ですので、混まないうちにと 4時半に家を出ました。 途中、いろは坂の上りでクラウンアスリートとバトル(笑)になって疲れましたが… 7時に戸倉に到着。 この時間でも駐車場には少なからぬ数の車が停まっています。さすがに尾瀬の朝は早いですね。 マイカーで入れるのはここまで。戸倉からはバスか乗り合いタクシーで鳩待峠に向かいます。 バスはちょうど行ってしまったので、乗り合いタクシーへ乗り込みました。 タクシーと言ってもバンで、客が定員(8人)集まり次第、随時出発するシステムです。 鳩待峠着7:27。さすがにこの時間だけあって人影はまばらです。 ここからは尾瀬ヶ原方面と至仏山方面に分岐しますが、山は先週、白根に行ったばかりなのでパス。 今日はあくまで湿原のハイキングを楽しみに来たのです。 そして帰りに温泉でゆっくりくつろぎ、赤城牛に舌鼓を打って帰るというプランなのでした。 毎週、山にばかり行っていたら疲れちゃいますからね。 そんな訳で、まずは湿原の入り口である山ノ鼻に向かいましょう。 ■山ノ鼻、そしていよいよ尾瀬ヶ原へ。しかし… 鳩待峠から山ノ鼻までは1時間弱の道のりです。 木道を歩いているといかにも尾瀬に来たという感じがしてワクワクしますね。 という訳で、山ノ鼻にやってまいりました(8:19) 念のためビジターセンターに立ち寄ってみると、研究見本園の方で ツキノワグマが頻繁に目撃されているため、研究見本園は立ち入り禁止なんだとか。 熊かぁ… まあ今日は湿原にしか行きませんし大丈夫でしょう。 そして、いよいよ尾瀬ヶ原湿原へ。 キタ――(゚∀゚)――!!! これですよこれ、懐かしい! 木道、湿原、池塘、そして遥かにそびえる燧ヶ岳。これこそが尾瀬ですよね! また、後ろを振り返ると日本百名山の至仏山が。ずいぶん気持ち良さそうな山ですね〜! 次回来た時は登ってみようっと。 …と、喜んでいたのも束の間、なんだか空の様子が思わしくありません。 というか、雨降ってる… ええええ〜、天気予報では快晴って言ってたのに! 実際のところ、雨自体はさほどでもないんですが、この天気ではコントラストが低くなって 湿原の鮮やかさも半減、写真も綺麗に撮れなくなってしまいます。 一昨日に購入したD90を早速持ち出して、これぞ「日本の夏」と言えるような風景を 山ほど撮ってやろうと意気込んできた自分にとっては、この天気はまさに大打撃。。・゚・(ノД`)・゚・。 そんな訳で、歩いているうちにどんどんテンションが下がってきました。 ■尾瀬ヶ原散策は断念 山の鼻から湿原を歩いて行くと、40分ほどでまず牛首分岐に辿り着きます。 本来の計画では、ここから三条ノ滝を見て帰る予定でした。 しかし、前述の通りでどうにも楽しくないのです… このテンションで三条ノ滝まで行っても、ただ疲れるだけな気がします。 一方、どういうわけか、後ろに見える至仏山が、なぜか先ほどからずっと気になっていました。 そこで、ベンチに座って行動食を頬張りつつ、今後の予定を考え直すことに。 とりあえず今の時点では空はとても晴れそうにありません。 ですので、まず三条ノ滝プランは中止にしました。すると次に考えられるのは 「このまま帰る」ですが、これだけで帰るのはあまりにも寂しいものがありますよね… …と考えていた時、ふと思いついたことがありました。 友人などは良く知っていることですが、僕は実はかなりの雨男なのです。 この春の九州旅行も天気には恵まれませんでしたが、個人的にはいつものことという認識でした。 今日、快晴の予報にもかかわらず雨なのも、僕がいることが原因の一端かもしれません。 ということは、僕が尾瀬ヶ原から離れれば、本来の予定通り晴れるのかも? これは試してみる価値がありそうです(ネタ的な意味で)。 どちらにしろ、このまま雨が続くなら、もう運が悪かったということで帰るしかないですしね。 もし万一晴れたら、その勢いで至仏山に登ってしまいましょう。 ということで、尾瀬ヶ原散策はここまでとし、山ノ鼻に引き返すことにしました。 すると… なんということでしょう、日が射してきたではありませんか! と言うか本当に晴れたし… 馬鹿にしてんのか(#゚Д゚) これなら三条ノ滝への木道歩きも俄然楽しくなりそうです。 しかし、ここで僕が尾瀬ヶ原方向に戻ってまた曇ったらあまりにも悲しいので、 ここは大人しく山ノ鼻まで帰ることにしました。 ■いざ至仏山へ 山ノ鼻帰着9:36。もう辺りはすっかりさわやかな夏の朝といった風情です。 なんか腹が立ちますね(笑) まあ、その代わり、楽しい登山ができそうだからいいか。 さて、簡単に至仏山登山と言っていますが、今日はもともと登山するつもりはなかったので 登山道具のうち、ストックとGPSロガーがありません。 また、この先では熊が出ているようなので、熊避けの鈴と、岩登り用に手袋も必要そうです。 ストックとGPSはもはやどうしようもありませんけど、鈴と手袋は必要なので 山ノ鼻の売店で入手しておきました。また、水も足りなくなりそうなので500ml追加購入。 これで準備は一応OKになりました。では早速、至仏山へレッツゴー! 山ノ鼻を出てすぐのところに、至仏山への登山道入り口があります。 前述の通り、熊出没のためにこの先にある尾瀬研究見本園は立ち入り禁止ですが、至仏山登山道は 「立ち入り禁止にはしないが、熊には充分注意せよ」ということで、一応通れたので助かりました。 山ノ鼻から至仏山登山を計画される方は、事前に情報を集めておいた方がいいでしょうね。 …そしてここから、予想外に苦しい登りが待っていたのでした… 画像が多くなりすぎたので、続きは後編に記載します。 後編へ>> |