Trekking【日本百名山】
笠ヶ岳2013/08/03-04
岐阜県高山市 [2898m]所要時間:11時間44分
噂通りだぜ笠新道!GPSログ記録はこちら(別窓)


1日目 8/3(土) 【 新穂高温泉 → 笠ヶ岳 】
2日目 8/4(日) 【 笠ヶ岳 → 新穂高温泉 】


★ 2日目 8/4(日) 【 笠ヶ岳 → 新穂高温泉 】

期待の2日目は、濃霧の中で目を覚ましました。

うん、ついてないね…(´・ω・`)

テント場の朝

待てど暮らせどガスが薄れる気配はなく、明日は仕事で時間もないので
今回は展望は諦めて下山することにしました。
う〜ん、これじゃ登った気にならないなぁ… いつかリベンジに来なくては。

ところで余談ですが、夏山テント泊にも慣れてきたので、今回の登山では
チャレンジしてみたことが二つありました。

フューチュラプロ42

一つはザックを小さくしてみたこと。今までは一泊二日でもイーサ―70を使っていましたが
今回はフューチュラプロ42を採用。荷物を切り詰めたこともあって、これはすんなり成功しました。
イーサ―はちょっと大きすぎるので、これからの短期テント泊はこちらを使用したいと思います。

そして二つ目は、シュラフなしで寝られるか?ということ。
夏山といえども朝晩は冷えますから防寒着は持ってきていますし、また前回の裏銀座敗退の経験で
シュラフカバーも持ってくるようにし始めたので、この防寒着+シュラフカバーがあれば
シュラフなしでもいけるんじゃないか?と考えたのです。

でもこちらは失敗… テント内の最低気温は10℃とそれほど冷えなかったにも関わらず
寒くて目が覚めることが何度かありました。

ちなみに、上のテント場の写真で中央左に写っている黄色と緑のツェルトには
恐らく山岳部だと思われる女性の方が寝ているのですが、昨日夕食を採っているところを見かけたら
彼女らはレインウェアまで着込んでミシュランマンのようになっていまして、
あのくらい着込めばツェルトでも寝られるのか… と思っていたのに、
自分はレインウェアを着ないまま寝てしまったのはミスでした。
もう一度チャレンジしてみたいなぁ… シュラフがなければザックに余裕ができるんですよね。



■おっちゃんを侮るべからず

さて、展望がないので今日は淡々と降りるだけです。
5:34にテント場を出発し、笠新道分岐着が6:42。

笠新道分岐

そして相変わらず展望のない杓子平に降りていきます。

杓子平へ

もう珍しくもなくなったので写真は撮っていませんが、今日も雷鳥がパタパタ走り回っています。
自分たちが特別天然記念物なのを忘れているかのようです。

杓子平

そんな杓子平も下に降りるとガスを抜けたようで晴れてきて

新穂高側へ

おっ、これは晴れるかも!と思ったのもつかの間、遂に雨が降り出しました。

うん、ついてないね…(´;ω;`)

急登をテン泊装備で下るのはただでさえ大変なのに、距離は長いし雨は降るしで
この辺りになるともう急ぐ気もなくなり、惰性でフラフラ降りていきました。
登山口が遠い… 遠すぎる…

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しかしそんなだれきった自分たちに活を入れてくれた人がいました。

雨が降ったり止んだりしてレインウェアを脱ぎ着する都合で、どこかのツアーのパーティと
抜きつ抜かれつしていたのですが、そのパーティの中のおじさん二人が
ツアーの遅さにじれたらしく単独行動に移り、我々の後から煽ってくるではありませんか。

おじさん達の下山スピードが異常に速かったので、疲れていた自分としては譲りたかったのですが、
というか二回も先に行ってくださいと言ったのですが、「いやいや、いいからいいから!」と
追い抜いてくれません。なので仕方なく振り切ろうとして加速してもぴったり着いてくるという…
抜いてくれ!(笑)

そのため、最後の30分はトレラン並みのバトルに突入(;・∀・)
おじさん達はどうみても20歳は年上なので振り切れるだろうと思っていたのに、敵もさるもの。
先行する登山者を次々追い抜くペースで檄下りしているのに、全く離れないどころか
二人で世間話をする余裕すら見せています。

笠新道登山口

これ以上はこっちが持たない…! と思い始めた頃、ギリギリで登山口に到着(10:42)
危なかった… 登山道があと1km長かったらギブアップしてましたね。
一方、向こうは特に疲れた様子も見えず、しかもこれから四国まで帰るとのこと。
どんだけ元気なんだ(笑) 山のベテラン恐るべしです。

新穂高へ

ということで、笠新道を駆け下りるという貴重な体験ができました。
(もう二度とやりたくはないですが)

そして、いつもの通り下山したら晴れました…(^-^;



こうして、いろんな意味で疲れた今回の笠ヶ岳登山。
以前から登りたかった山に登れたこと自体は良かったものの
笠ヶ岳の魅力を満喫できたとは言いがたく、いつかまた登りに来なくては、と思うのでした。
笠新道はとりあえず歩き通せたので、次は双六からか、もしくはクリヤ谷から登ってみたいものです。

それにしても、今年の北ア登山は好天に恵まれませんね〜
先週も含めて7日間山にいて、快晴だったのが1日だけとは。
満足に写真も撮れていませんので、来週もまたどこかに登りに行こうと思います。
次こそは晴れてくれるのを祈って…

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