Trekking | |
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会津磐梯山 【日本百名山】 | 2012/08/04 |
福島県猪苗代町/磐梯町/北塩原村 [1816m] | 所要時間:4時間27分 |
消費カロリー:計測せず | |
高山のような里山のような、不思議な感覚 | GPSログ記録はこちら(別窓) |
■Introduction 夏に入り、テント泊登山の日々が始まりました。 しかし、テント泊は楽しい反面、準備や交通費が大変。疲労もなかなか抜けません。 そこで、今回はインターバルとして、近くの山に日帰りハイキングに行こうと思います。 狙うは福島の秀峰、会津磐梯山。 一昨年に熱中症で敗退した、あの時の借りを返させてもらいましょう。 ■夏の山は早起き必須 さて、前回の敗因を思い起こしてみると、出発が遅かったのが最大の問題でした。 (表登山道から10時登山開始。なお前回は敗退したため、登山記録はありません) また、今回はインターバルという事で、表登山道からではなく八方台から登ろうと思っていますが 八方台コースは人気があり、駐車場がすぐに埋まってしまいますので、その意味でも 早く現地に着かなければなりません。 ということで、家を出たのは金曜日の23:30。 ここから一旦小山駅に向かって弟をピックアップした後、東北道を北上し 磐梯河東IC→磐梯山ゴールドラインを経由して、八方台の駐車場に着いたのは5:15でした。 時期も時期なので、この時間でも駐車場は混んでるかな… と思っていたのですが あれ、そんなでもなかったですね。 この写真を撮ったのは登山準備を終えてからなので、これでも当初よりは増えていまして 5:15の時点では10台も停まっていませんでした。駐車場確保の意味では早く来すぎましたね。 ただ、すでに日が昇っていますし、夏の山で遠望が効くのは朝のうちだけですから 早く登り始めるに越したことはありません。 5:40、登山開始。 ■天気は最高、でも日差しが暑いかも 登山道は、まずブナ林の中をゆるやかに登っていきます。 出だしはまだ身体が登山モードになっていないので、こうして序盤の傾斜がゆるいと助かりますね。 道幅も広く、変なアップダウンもない、きわめて歩きやすい道が1km少々続きます。 やがて硫黄臭が鼻をつくようになると、視界が一旦開けて中ノ湯温泉跡に出ます(6:02) 磐梯山の山頂も見えますね。空は晴れ渡っていて、好展望の予感。 なお、この中ノ湯温泉は廃業されているのですが、温泉はまだ湧き出ており、その気になれば 入浴もできるようです。 ただし、水深が浅い上に、登山道から丸見えなので、入浴には勇気が必要かも(^-^; ----- さて、今まではハイキングの趣でしたが、ここから登山道の傾斜はそこそこ厳しくなります。 樹林帯なので風は吹かず、それでいて日差しは入りますので、暑さも加わってなかなかハードに。 ですので、せめて暑さだけは避ける意味でも、早めの入山がお勧めです。 帰路ですれ違った方々の多くは汗だくで、見るからに辛そうでした。 ところどころ、裏磐梯方面に視界が開けているところがありますので 暑い時は無理せず、こうしたポイントで休んで、身体を冷やしておいた方がいいでしょう。 登山道はやがて下りに転じ、しばらくして再びトラバース気味な登りに。 この辺りは右手(南西側)が急斜面になっています。 危ないところにはトラロープが張ってありますが、 植生によって登山道と崖の境が見えづらい上、道幅も狭いので、足元には要注意。 特にすれ違いの時は、狭いところで無理にすれ違わずに、譲り合って通行しましょう。 やがてお花畑への分岐に出ますが、行きは弘法清水に直行しました。 弘法清水着、6:58。 ■ザックが軽くて快適♪ 弘法清水まで来れば、山頂はもう目前。 しかしここからが最後の試練になります。山頂までは岩場の急登。 その平均勾配は30°を越え、ここまでで疲労しているとかなり辛く感じられるものと思います。 ただ今日に関して言うなら、僕にしては珍しく余裕がありました。 先日まで… 特に先週の薬師岳では、テン泊縦走フル装備をイーサー70に詰め込んで 死にそうになって歩いていましたから、 それに比べれば、日帰り装備のスペクトロAC32など背負っていないも同然。 荷物の重さが10kg違うだけでここまで差があるのか…と思うほど 疲労感はまったくありませんでした。 途中の崩落地から山頂を見上げて。 このように、道中には見晴らしのいい場所がいくつもあります。 大体そういうところは道幅も広めですので、邪魔にならず休むことができそうでした。 最後に二股の分岐で左手の道を行くと、すぐに視界が開けます。 開放的な岩場を一登りすれば、そこが会津磐梯山・山頂です(7:21) ■360°の大展望 山頂は岩場で周りに木がないため、まさに360°のパノラマが広がっています。 クリックで拡大(5998*600 990KB 画面下スクロールバーで右方向へ) まだ朝早いこともあり、空気は澄んでいて、遠望の効いているパーフェクトなコンディション。 真夏にこれだけ遠くが見えるのは珍しいです。早出をした甲斐がありました(^-^) クリックで拡大(1072*712) 正面には猪苗代湖が広がっています。 それにしても、なぜか田畑がやけに近くに見えますね。 地上までの高低差は1300mほどあるので、普通ならこんなに近くには見えないと思うのですが… そのせいで、山頂が高いような低いような、不思議な気分になったのでした。 今日は特に急ぐ理由もないので、山頂でのんびり。 サンドイッチおいしいです(^q^) 日差しは強いものの、適度に涼しい風が吹き抜けていて、 Tシャツ一枚でまったりするにはちょうどいい環境。 後続のパーティも続々と到着し、先客さんも含めて山頂には10数名の登山者がいましたが 山頂は広いので混んでいる感覚はなく、みな思い思いにくつろいでいるようでした。 ■下山は挨拶が大変 こんなに長い時間山頂にいたのはいつ以来だろう…と思うほど、のんびりしてしまいました。 そろそろ下山しましょうか。8:09、下山開始。 下りは、弘法清水からお花畑に回ってみました。 もう高山植物の見ごろは過ぎつつあるようで、辺りを埋め尽くすほどの花が…とは いきませんでしたけど、高原情緒があり、歩いていて楽しい空間でした。 弘法清水に直接向かうルートは展望がないので、少々遠回りでもこちらを通った方がいいかも。 ----- この後は、行きと同じルートを辿っていきます。 しかし… 予想されたことではありましたが、とにかく登りの登山者が多い! 中ノ湯までの登山道は広くなく、特にトラバースの辺りは無理にすれ違おうとして 相手が滑落したらしゃれにならないので、安全優先・登り優先でとにかく待ちます。 ですので、下りはとにかく時間がかかってしまいました。 登りの登山者と挨拶すること数百回(笑)で、ようやく八方台に帰還(10:04) 今日はおよそ4時間半の登山でした。 この八方台からのコースは、他のコースに比べればかなり短いコースですので 山慣れたベテランさんには物足りなく感じられる部分もあるかと思いますが、 危険箇所が少ないので早い時間から登り始めても比較的安全ですし、 南側や東側のコースよりは日差しを避けられるため、夏に登るならお勧めのコースだと思います。 今日は展望も良く、いい山行になりました(^-^) なお、駐車場はご覧の通り満車。警備員さんも出ていて、別の駐車場に誘導していたようです。 駐車場を探して右往左往するのは大変なので、早めの到着をお勧めします。 ■余談 恒例の下山後の温泉、今回は押立温泉「住吉館」にお世話になりました。 外来客でも時間帯によっては日帰り入浴可です(10:00〜15:00 \800) 日帰り入浴施設ではなく温泉宿なので、入浴設備が特に充実しているというわけではないですが サイトを見ていただければ分かる通り、源泉かけ流しの野趣あふれる本格的な温泉で この時は自分たちしかいなかったこともあり、リラックスして過ごすことができました。 |