■Introduction
文化の日は絶好の登山日和。
最近体調不良が続いていますが、この空を見たら出かけないわけにはいきません。
そんな訳で、最初に向かった先は高原山でした。
ところが、大間々台の駐車場は降りしきるあられで真っ白…
他はどこも晴れてるのに、なんでここだけこんな天気なんだよ_| ̄|○
さすがにあられの中を登りたくはないので、泣く泣く帰途につくことにしました。
でも高原山を離れれば空は最高の秋晴れ… このまま家に帰ったら悲しすぎます。
東北道を南下しながら、どうする?どこか登れる山は…と必死に思いを巡らせた結果、
近くにお手軽な山があったのを思い出したのでした。
そうだ、古賀志山、行こう。
■穏やかな秋の午後
古賀志山の登山コースはいくつかありますが、今日は思いつき登山なので知識がないため
過去に登ったことのある、赤川ダムからの北登山道コースを選択することにします。
鹿沼市街から293→森林公園通りを通って、まずは森林公園の駐車場へ。
駐車場着、13:34。好天だけあって駐車場もかなりの盛況です。
駐車場正面左奥にはトイレあり。なお、見渡す限り自販機の類はなさそうでした。
ちなみに、上の写真で僕が停めている森林公園駐車場は17:00で閉鎖されてしまいますので、
それまでに下山できない可能性があるなら、駐車場から道路を挟んで北側にある駐車スペースに
停めておきましょう。
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準備を整え、13:36に駐車場を出発しました。
ここからは道路を道なりに西北に進んで、登山道入口に向かうことになります。
道なりですし、分岐には常に道標があるので迷いようがないと思いますが、
ご参考までにマップを置いておきますね。
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駐車場からほんの3分ほどで赤川ダムに差しかかります。
あまりにも天気がいいので写真を撮りに立ち寄ってみました。
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さしものICEも、超近景のワイヤーを切れ目なく繋ぐのは難しかったようで(^-^;
それはともかく、そこには爽やかな秋の景色が広がっていました。
この時期になると高い山は葉が落ちて茶色の味気ない風景になってしまいますから、
こうして木々がまだ彩りを残している山を見ると、低山も悪くないな、なんて思ったりします。
湖畔を散策している方々も大勢いました。今日は気持ちがいいでしょうね。
■意外と歯ごたえのある登山道
バーベキュー場の横を通り、釣堀のちょっと先に北登山道への分岐があります(13:46)
地図はこちら。
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今日は(も)ここから北上して北登山道に入り、富士見峠を経由して山頂を目指すことになります。
これが恐らく最もメジャーなコースでしょうから、うちのサイトで紹介するにはピッタリですしね。
…でも、こうして見ると、芝山林道→東陵展望→山頂の方がずいぶん楽なような…
分岐から2分ちょっとで北登山道に入ります(13:49)
道標によると古賀志山まで2.3km、70分の行程とのこと。まあ、妥当なコースタイムでしょう。
さて、ここまでは舗装路でしたが、ここからいよいよ山道歩き。
最初のうちは沢沿いということもあってか、土よりも岩が目立つ道を歩くことになります。
この北登山道は急傾斜が少なく、距離も大したものではないため
ハイキング入門として使われることも多いようで
すれ違う方々の格好を見ていても、いわゆる"山登り"の格好ではない方々が目立つのですが、
そうは言ってもこんな道なので、さすがに華奢な靴では来ない方がいいと思います。
実際、岩場で苦労されている女性の方を何名か見ましたし。
ちなみに僕は今日、高原山の気温を0℃と想定して冬山用のレイヤードで来てしまって、
32Lザックにダブルポールという完全登山装備だったので、ハイキングルックな方々の中で一人だけ
かなり異質な存在に…というか浮きすぎ…(^-^;
ちが〜う! 古賀志山に登るためにこんな装備を調えたわけじゃないんだ〜!
登山道入口から20分ほどで休憩広場に到着(14:08)
北登山道ではここと、手前の水場と、これから向かう富士見峠の三ヶ所が休憩場所として使えます。
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さて、ここから富士見峠までがこの北登山道の正念場になります。
登山道入口からここまでは傾斜が緩やかでしたから、「富士見峠まで20分」の道標を見て
楽勝だな、と思う人も多いでしょうけど、この「20分」は結構厳しいコースタイムです。
なぜなら、ここから傾斜が一気に増しますので。特に富士見峠直前になると
九十九折れの急登が続いて、それなりに疲れることと思います。
もっとも、こういう区間がないと登頂の達成感が薄れるでしょうから、
これはこれでいいアクセントなのかも知れませんね。
14:25、富士見峠に到着。
最近は高い山ばかり登っていたので、内心、このくらい余裕だろうと思っていたんですけど
ちょっと息が切れたので休憩と水分補給を(^-^;
さすがにこの時間になるとすれ違う方々もぐっと減り、静かな雰囲気になってきました。
■そして山頂へ
それでは、いよいよ最後の区間に取りかかりましょう。
ここから山頂まではコースタイム20分。それなりの傾斜の登りが続きます。
でも、今の休憩所→富士見峠に比べれば高低差は約半分、距離も短いので、今度の20分は
いささか大げさかな、という感じがします。
休憩所→25分→富士見峠→15分→山頂、とした方が実態に合ってるんじゃないかと。
傾斜が厳しいところには上のようにお助けロープが張ってあります。
もっとも、超・急登と言うほどでもないですから、このロープに頼らないと歩けないような
シチュエーションはほとんどないでしょうけどね。
この最後の登りを登り切れば、山頂と東稜見晴らしとの分岐に出ます。
まずは山頂を踏んでおきましょう。この分岐まで来れば、山頂まではもう目と鼻の先です。
そんな訳で、まずは古賀志山・山頂に到着(14:40)
南面の一部を除き、木立に囲まれているこの山頂は
天気が良くない時は陰鬱とした雰囲気さえあります。
でも今日は木漏れ日と穏やかな空気に包まれて、なんとも落ち着ける空間になっていました。
南面の刈り払い部分の眺めはこちら。
手前のテーブルは特等席ですね(^-^) 人の少ない時間に来ればまったりできそうです。
■東陵見晴らしからの最高の展望
さて、折角ここまで来たのですから、ここでUターンはちょっともったいないです。
景色を眺めるために、東稜見晴らし台まで足を伸ばすことにしましょう。
一旦先ほどの分岐まで戻って、東稜見晴らしまでおよそ2分で到着。
隣の御岳ほどではないにしても、この付近では一番の展望が楽しめます。
それでは、まずは東〜西方面の展望から。
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ん〜! 秋晴れって素晴らしい! 今日は筑波山までくっきり見えます。
北登山道は樹林の中なので、こうして視界が開けると、反動で凄く開放感に包まれるんですよね。
写真だとこの開放感がうまく伝わらないのが残念です。
ただ、狙って撮ったわけではないのに、太陽の位置が絶妙になっていてちょっと感動(笑)
続いて、規模は小さいですが北方面の展望はこちら。
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目の前の木立が邪魔でうまくパノラマになりそうになかったので撮っていませんが、
上の写真の位置だと、そのまま左方向に目を向ければ日光連山まで見えます。
もう雪が積もっているので登れるかどうかは別にして、日光も天気は良かったようです。
一方、登頂を断念した高原山はと言うと…
この有様。山頂は雲に包まれていて見えません。
あの下では今もあられが降り続いているんでしょうか。
しかしなんでこうピンポイントで天気が悪いのかな(^-^;
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東稜見晴らし台のベンチで遅い昼食休憩を取り、疲労もすっかりなくなりました。
だんだん人が増えてきましたので、そろそろ撤収することにしましょう。
帰路は往路を単純に辿ることにします。登り返しが一切ないので下山は楽勝。
東稜見晴らし台(15:07)→富士見峠(15:16)→休憩広場(15:29)→北登山道入口(15:47)と
辿って、16:00ちょうどに駐車場に戻りました。
昼過ぎにここを出てから約2時間半のお手軽登山。
妥協で訪れた山ではありましたけど、展望に恵まれて予想外に気持ちのいい山歩きが楽しめました。
古賀志山のコースは、今回ご紹介した北登山道以外にもまだまだ残されています。
またいつか、別のコースで歩いてみようかな、と思ったのでした。
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