Half Marathon | ||
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第1回 やさい王国昭和村 河岸段丘ハーフマラソン | 2015/05/24 | |
(群馬県利根郡昭和村) | ||
ホスピタリティに溢れた大会 | GPSログ記録はこちら(別窓) |
■Introduction 5月の鹿沼さつきマラソンと6月の忍野高原トレイルレースの間を埋めるために大会を探していて、ふと目についたのがこの大会。 今年初開催で小規模の大会ですから、特に期待もせずに望んだのですが… これが意外にも意外、何とも素晴らしい大会だったのでした。 ■スタッフさんの人数から感じられる本気度 当初は前泊する予定でしたが、諸事情で当日の現地入りになりました。 会場は関越道・昭和ICを降りてすぐの昭和村総合運動公園。 6時40分頃に到着すると、すでにかなりの数のランナーさんが集まっていました。 ※ギリギリに来ると、昭和ICからここまで渋滞になってしまうようです。早めの到着をお勧めします。 駐車場の向こうに見えるのは武尊山。 へえぇ、ずいぶん見晴らしのいいところですね。 これはレース中の展望も期待できるかも、と、ちょっと楽しみになってきました。 やがて7時になりましたので受付に向かいます。 すると… なんだかずいぶんスタッフさんの人数が多い気がします( ゚д゚ ) ざっと見てもここだけで100名以上だったのではないでしょうか。 この大会、第一回目ということもあってか定員は控えめの1,500人なので、このスタッフさんの多さは一種異様に感じるほど。 マラソン大会というよりは村を挙げてのお祭りのような雰囲気です。 もっとこじんまりとした大会だと予想していたんですけど、運営側は本気で一大イベントに仕立て上げようという意気込みのようですね。 こういう情熱を感じられるのは嬉しいものですし、こちらも真剣に取り組まなくては、と身が引き締まる思いもしました。 スタート20分前に招集がかかり、ぞろぞろと列をなしてスタート地点に移動。 右手には谷川岳を初めとする群馬の名峰が堂々とした姿を見せています。 こんなに開放感のあるコースは初めてかもしれません。山屋にはたまらない眺めですね。 そして9時になり、記念すべき第一回大会の号砲が鳴り響きました。 じゃあ、頑張っていきましょうか! ■怒濤のアップダウン コースはいったん、昭和ICや昭和の森ゴルフ場に向かって南下していきます。 序盤は下りなので快調でした。 道は全部が全部広い道というわけでもないですが、参加人数が適正なので特に混雑したりもしなかったようです。 路面も事前にコースクリーニングをしてくれていたおかげで綺麗そのもの、走るのには何の支障もありませんでした。 ただし、アップダウンは予想以上の激しさ。 特に4kmから16kmまでは細かなアップダウンを繰り返しながら200mほど上っていくことになり、ロードの大会にしてはかなり過酷な部類に入るのではないかと思います。 今回参加したのは7月のキャベツマラソンの前哨戦という意味もあるんですけど、そのキャベツマラソンをも越えたのではないかと思うほどの厳しさでした(;・∀・) (実際には越えず。手元のGPSの計測だと、キャベツマラソンの累積上昇高度が548m、こちらが469mでした) しかも、今日は曇り予報だったのにドピーカンになってしまい、暑さが追い打ちをかけてきます。 風は涼しいんですけど、走りで発生する熱量を下げるには力不足でした。 ※コースには全般的に遮蔽物がほとんどないため、常に日差しにさらされているような状態になります。帽子など、暑さ対策は万全にしてくるのをお勧めします。 もっとも、その代償として展望は素晴らしいの一言。 河岸段丘と言う通り、昭和村は標高が高く北西方面が下り斜面になっているため、視界が遮られることがありません。 「残雪の山々を望む大パノラマ」という謳い文句は伊達ではありませんでした。 また、大会運営も完璧。 この暑さを予期したかのように給水所は多数あり、それぞれに水・スポーツドリンクが用意されていて、一回目大会にありがちな「コップ切れ」なども起きず。 場所によっては大きめなスポンジもあって助かりました。 そして沿道では、要所要所で地元の方々の熱心な応援があります。 保育園の園児さん達からおばあちゃんに至るまで、暖かい声援をいただきました。 16km地点までは上の写真のような急登もあり、正直なところ何度も歩こうかなと思ったのですが、こうした声援に後押しされて何とか歩かずに到着。 16kmから先は下りなので、地形の助けを借りてどうにか走りきり… ふらふらになりながらも、2時間26分でゴールすることができました。 ゴール後はタオル、飲み物と完走証をいただき、スタッフさんの誘導で参加賞の受け取り場所まで移動。 何というか、この大会… スタッフの皆さんが凄く頑張っている印象が強いです。 せっかく来てくれたのだから精一杯のおもてなしをしよう… そんな雰囲気を感じます。 走ってきて疲れているところですが、こうした対応を受けると爽やかな気分になりますね。 ああ、来て正解だったな、と思ったのでした。 ちなみに「やさい王国」の冠の通り、参加賞はレタスなど地元野菜がメインです。 こういうのも特色があっていいですね〜(^-^) しかもこのレタスは、聞いた話では今日の早朝に収穫されたまさに取れたてのものだそうで、こんなところにもおもてなしの心意気がつまっているのでした。 ありがたいことです。 無料の野菜スープなどをいただき、のんびりしてから会場を後に。 まずは地元の「昭和の湯」へ… と行きたいところでしたが、恐らく混むでしょうから昭和の湯は来年のお楽しみとして、いったん沼田の「望郷の湯」へ向かいました。 そして会場周辺が空いたのを見計らって昭和村に戻り、道の駅「あぐりーむ昭和」で買い物をして帰宅しました。 ■大会を振り返って 初開催にも関わらず、他の大会を良く研究して準備されたと思われる、完成度の高い大会でした。 運営は実にスムーズで、不満点はほとんどなし。 (強いて言うと、会場内の案内図や、コース上の給水所・トイレの位置を冊子に書いてもらえれば完璧でしょうか) 景色も良く、爽快に走れました。 そして何より、関係者の皆さんの熱意やホスピタリティが素晴らしいの一言。 大会を開催するにあたってどういうスタンスで臨んでいるのか、それは態度で伝わってくるものです。 コースに関して言えば、起伏が激しくてタイム狙いとしては厳しいコースでした。 にも関わらず、RUNNETの評価点が6/6時点で92.2点と高く、誰一人として「もう出たくない」と言わないのはなぜなのか… それが、参加したランナーがスタッフの熱意をどう感じ取ったかの、何よりの証拠になっていると思います。 スタッフの皆さんには、初めての大会が大成功に終わったことを誇りに思っていただきたいです。 ありがとうございました。来年もぜひ参加させていただきます。 |