2010年の終わり頃から、どうしたわけか、右ヘッドライトのコーティングが剥げてきました。 症状はあれよあれよと悪化して、2011年の春にはこのような有様に。 正常な左目↓と比較するとその差は歴然。右目は明らかに曇ってしまっています。 更に、上から見てみると… 汚ねぇぇ!! ただでさえ古い車なのに、ヘッドライトが曇っていると余計みすぼらしく見えてしまいますね。 曇っているせいでロービームが拡散してしまって照度も落ちるなど、いいことがないので これはどうにかしなければなりません。 しかし、ヘッドライトユニットを新品交換すると費用は\20,000以上… RECOジャパンなどで中古品を購入するにしても、やはり\7,000程度は必要です。 今は車にあまり費用をかけられないので、ここは一つ、自分で研磨してみることにしましょう。 ----- さて、それでは作業に入ります。 ※ここで僕はヘッドライトを取り外してしまっていますが、ヘッドライトは車体との勘合が 見えない部分にある上に、樹脂の取り付け部が折れやすく、また取り付けが知恵の輪状態で 取り出すのに一苦労するので、むやみやたらと取り外すのはお勧めできません。 これから行う作業は取り外さなくてもできるものです。 ただし車体につけたまま磨く時は、マスキングテープなどで必ず万全のマスキングを してください。車体に傷をつけないようにご注意を! まずは剥がれかけているコーティング(クリア)をサンドペーパーで完全に剥いでしまいます。 今回は時間短縮のためにコイツを使用。もちろん手でやっても構いません。 最初は400番で完膚無きまでに表面を削ります(削りすぎには注意!) ★見てくださっている方が多いようなので追記ですが ここで使用しているペーパーの番手は全般的に少し荒いです。 自分はヘッドライトをとりはずして最終的に好きなだけ磨けたので これでも良かったですけど、もっと上の番手のものを使った方が最終的に楽かも。 例えばここは400番でなく、800〜1000番くらいでスタートした方が良さそうです。 400番終了〜! この後、本当にクリアになるのか不安になるほど真っ白ですねw ----- これでボロボロだった表面はクリアが剥げて均一化されましたので、 次は磨き行程に入ります。 今回は、1000番→1500番とサンドペーパー掛けした後に、コンパウンドでの研磨を実施。 (サンドペーパーは、400番以外は全て水研ぎです) なお、サンドペーパーの1500番の時点では曇りガラス程度にしかならないため、できれば コンパウンドの前に、3000番程度のサンドペーパーを挟んでおいた方がいいと思います。 コンパウンドはWILLSONの鏡面コンパウンドと、3Mのハード1-L、2-Lを使用しました。 ただ、仕上がりを見る限りでは、鏡面コンパウンド1本で十分だったかも。 磨きが終了した時点のヘッドライトはこんな感じに。 まだ少々曇ってはいますが、だいぶいい感じになってきました。 多少の小傷はこの後の塗装で消えますから、研磨はこれで終了。 あとは塗装です。ここはキモなので、ちょっと値は張りますがこちらを使用しました。 ウレタンクリアーは、二液を混合させてしまうと、12時間で使用不能になります。 今回は片目だけの塗装にしていますが、もったいないので、同時に塗れるものがあれば ひとまとめにして作業するのがいいでしょうね。 塗装が終わった時点での画像がこちら。よしよし、透明感が戻ってきました! ----- さて、ウレタンクリアーは本来、塗装後の研磨を必要としないものですので 塗装が上手ければこれで作業終了、というところなのですが、 そこは残念な素人塗装、表面はザラザラなゆず肌ですし、 屋外塗装なのでゴミもついています。 ですので、最後に仕上げとしてもう一度研磨を行いましょう。 まず塗装が完全に硬化するまで一週間待ち、サンドペーパーの#1000→#2000を 水研ぎで実施した後、コンパウンドで磨き上げます。 ※ただ、#1000は、この工程で使うにはちょっと粗いようです。 #1000の磨き傷を#2000で消そうとすると、相当研磨せねばならず クリア層が削れすぎます。 最初から#2000以上をかけた方がよさそうな感じでした。 このコンパウンドは最終磨きですので、これでもか!というくらい繰り返し実施。 これでようやく作業が全て完了しました。ザラザラだった表面もツルッツルに(・∀・) では、作業前と作業後のヘッドライトを比べてみましょう。 どうでしょう? 意外と綺麗になっていると思いませんか? まだ、よくよ〜く見てみると、左目と比べて若干仕上がりが甘い (わずかに透明度が低い)のですが、パッと見では分からないレベルになって満足です。 作業難易度や費用を考えると、新品に買い換えるよりかなりお得な作業だと思いました。 夜間の光量確保もバッチリ! |