Snow Trekking
赤城山(黒檜山・駒ヶ岳)   【日本百名山】2011/01/08
群馬県前橋市/桐生市 [1828m(黒檜山)]所要時間:4時間40分
消費カロリー:3121kcal
新年最初にして最高の展望GPSログ記録はこちら(別窓)

黒檜山大神(黒檜山南峰)

■Introduction

去年から始めた雪山歩きを、今年はもう一段階だけレベルアップしてみたいと思いました。
去年は三シーズン用の登山靴に10本爪アイゼンという、あり合わせの装備での登山でしたが
せめて靴だけはしっかりしたものにしようと、今年は雪山用登山靴を購入。
そして、こうして新しい装備が手に入ると、早速その真価を試してみたくなるものです。

ということで今年は、平地を歩き回っていた感が強い去年よりも少し"登山"成分を多めにした
雪山登山プランを組んでみましょう。
年始第一発目のターゲットは赤城山。
登山口のある大沼から最高峰の黒檜山までの標高差約480mは
夏山ならなんてことのない行程ですが、雪山登山入門としてはこのくらいが妥当でしょう。
それでは、いざ、-10℃の世界へ。



■駐車場に吹き荒れる寒風

※前置きがやたら長いので、時間のない方は「前置き終了」まで飛ばして下さい。

今回も同行者(弟)ありなので、一旦東京に回ってから外環→関越道を経由して前橋ICへ。
関越道は早朝にもかかわらずそれなりの混雑でした。三連休初日だけあって
皆さん気合い十分なようです。行動スケジュールには余裕を持たせた方がいいでしょうね。

前橋ICからは県道4号(前橋赤城線)をひたすら登って登って赤城山に向かいます。
実は今回、一番懸念していたのは登山ではなくて、この4号線がスタッドレスだけで登れるのか?と
いうことでした。
で、結論から言うと、うちのFFレビン君でも登りはそれほど困難ではありませんでした。
一応除雪はしてもらってありましたから、圧雪路でそれなりに横滑りはしたものの
滑って登れないというほどではなく。傾斜がさほどきつくなくて助かりました。
(もちろん、言うまでもないですけど、夏タイヤじゃ無理ですよ)

赤城大沼湖畔おのこ駐車場

大沼湖畔 おのこ駐車場着8:00。
黒檜山〜駒ヶ岳の登山口に近い駐車場は三ヶ所ありまして、まず駒ヶ岳登山口に最も近いのが
ここになります。広い駐車場でキャパシティはかなりのもの。
大沼でのワカサギ釣りが解禁されるまでは、登山者くらいしかここには足を運ばないのか、
この時間でもガラガラです。何時に来ても停められないことはまずなさそうな印象でした。

それと、ここにはトイレがあるのも大きいです。
冬期登山を何度かやっていると自然に分かるのですが
公共のトイレは、冬期は(凍るので)閉鎖されるところが多いんですよね。
こうして通年で利用可能にしてくれているのは本当にありがたいものです。

その他の駐車場は、まず黒檜山登山口のそばに、同じく大きな駐車場があります。
しかし(今回だけかも知れませんが)ここは除雪されていないので利用不能。
あとは、黒檜山登山口から道路を挟んだ反対側に駐車スペース(5台程度)がありますので
早く着いた方はそちらも利用できるでしょう。

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さて、そんなおのこ駐車場の気温は-10℃と素敵な寒さ。
でも、これはもちろん覚悟してきたからいいんです。ただ予想外なのが、車外に吹き荒れる暴風…
頭上を見上げると、ガスがとんでもない早さで流れていきます。
あれぇ… 今日の天気図だと風は穏やかなはずなんだけど…(^-^;

そこでまず決死の覚悟でトイレまで往復してみましたが… めちゃくちゃ寒い!!
これはやばい!と思うほどの冷風が容赦なく吹き付けてきます。
今日は最初から寒いのを想定して、ドリューパーカ+R2という、現時点の持ち物では
最も暖かいレイヤリングで来たのでまだ良かったですが、
これがライトシェル+シャミースのような日だまり雪山ウォーキングレベルの装備だったら
、いきなり敗退するところでした。

ともあれ、いつまでも車内で現実逃避しているわけにもいかないので、外に出て出発準備を開始。
その間に単独の男性が一人出発していったのですが、強風により巻き上げられた粉雪の中に
消えていくその後ろ姿は、何か悲壮な決意さえ感じられるほどでした…

スカルパ ファントムガイド

さて、今日のニューアイテムその1はこちら。
スカルパの2010年新作モデルである「ファントムガイド」です。
ちゃんとした雪山用の登山靴が欲しくて、アペックスXTウィンター、ジョラスプロGTXと悩んで
最終的にこれに。
決定の理由は、最も足に合っていたということもありますが(特にアペックスは細すぎた)、
単純に、デザインに一目惚れした部分が大きかったかも。見た目は大仰だけど、価格的には
ジョラスプロ(や、モンブランGTX)と大差ないので、少しでも暖かい方がいいかな、とも
思ったりしました。僕みたいなヘタレハイカーにはかなりもったいない気もしますけどね(^-^;

また、それに併せてアイゼンもBDのセラックプロを新調。
フィッティングはさかいやの店員さんに見てもらいましたが、問題なしとのことでした。

SWANS HELI-PDTBS-N R/BK(409)

そしてニューアイテムその2は、SWANSのファン付きゴーグル(HELI-PDTBS-N)。
単四電池1本で駆動するファンによって、レンズの曇りを防止するというハイテクゴーグルです。
サングラスだと吹雪の時に困るだろうな、ってことで奮発しました。

ちなみにこれは眼鏡対応ですが、実際に眼鏡の上からこれを被ると眼鏡が変形しそうな勢い。
この手の「眼鏡対応」を謳っているゴーグルで、ホントにストレスなく眼鏡が着けられるものは
今までに出会ったことがないんですけど、何をもって対応と言っているのかちょっと疑問です。
ですので、結局雪山ではコンタクトを使うことにしています。



■登山開始三歩目にして転倒

え〜、ここまで長々書いてきていますが、まだ出発してもいないという…
すみません、前置きが長くなりすぎました。ということで準備も整い、いざ、行動開始です。

今日は黒檜山→駒ヶ岳、と周回する予定なので、まずは大沼の湖畔沿いを歩いて
黒檜山登山口に向かいます。駒ヶ岳登山口がすぐそこなのにあえて黒檜山から登るのは、
まず北風が半端ないため、駒ヶ岳→黒檜山にすると向かい風で死にそうなことと、
もしあまりにも寒すぎて耐えられない場合は、黒檜山だけのピストンに変更できるからです。

大洞湖畔を登山口へ

おのこ駐車場から黒檜山登山口までは1kmちょっと、せいぜい15分ほどの道のり。
風さえ吹いていなければ何の苦もない距離でしょう。でも今日はとにかく風が冷たすぎる!
身体はともかく、手と顔が痛いくらいです。本気でバラクラバを被ろうかと思ったほど。
一刻も早く無風地帯に逃げ込みたい気分で一杯でした。

黒檜山登山口

ほうほうの体で黒檜山登山口に到着。
積雪は期待以上で、それなりに雪山気分が楽しめそうです(^-^)
アイゼンを装着しているご夫婦を横目で見ながら、我々はまずアイゼンなしで登ってみて、
もし無理があるようならそこでアイゼンを着けよう、と思ってさっそく登り始めたところ…

1mも登らないうちにいきなり転倒\(^o^)/

なにやってんだか(^-^;
雪山歩行技術がなってない僕としては、この登りはアイゼンなしでは厳しそうです。
それに、今日もほとんど徹夜で来ているので、寝不足でフラフラしているせいもあるかも…

そして、仕方なしに慣れないワンタッチアイゼンを着けようとしたら、
今度は間違って指を挟んでしまい、左親指を負傷(TДT)

ダメだ… いつも思うけど、徹夜登山はダメだ…



■前置き終了

…え〜、すみません、今度こそ登山を開始します…
ということで、アイゼンも装着し終えて、9:02から登山開始。

登山道?

この日の登山道の積雪は、平均すると40cm程度と言ったところでしょうか。
地面が露出しているのは小さな岩場くらいですので、歩くこと自体は特に困難ではありません。

ただ、それなりに急な登りなので、体力的には少しハードでした。
山頂まで1.1km、標高差約480mですから、夏山だったら楽勝でしょうけど
いつもより重い登山靴+12本爪アイゼンに加えて、雪がサラサラで結構沈むこともあって、
普段と比べると心拍数が上がるのが早いです。

大沼を見下ろして
クリックで少し拡大(903*600 208KB)

20分ほどの登りで、猫岩に到着。
登山道は全体的に樹林帯の中ですが、この辺りは南西方面に視界が開けていて
大沼を見下ろすことができます。
赤城神社の朱色が、モノトーンの世界の中で存在感を際立たせていました。

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猫岩を過ぎると、登山道はいよいよ本格的に雪山の様相を呈してきます。
周りの木々は樹氷に覆われ、ガスに包まれた真っ白の世界の中を、深雪を踏みしめながら
ただ黙々と登っていく…
こうして文章で書いてしまうと何が面白いの?と思われるようなことですが、
夏の高山や秋の低山ハイキングとは全く違う、冬でしか知ることのできない山の新たな一面に
触れられることは、にわかハイカーの僕にとってはとても貴重な体験になるのでした。

登山道

猫岩までは縦横無尽に分岐していた先行者のトレース(どれが本来の夏道なのかさっぱり)も、
この辺りでは一本化され、判断に悩むようなことはなくなりました。
なお、この登山道には、いわゆる"赤テープ"は必要最低限しかありませんので、
夏道を知らない人が最初にトレースを着ける羽目になったりした時は、かなり苦労するかも…

積雪50cmくらい?

日が差してきたことで気温は-5℃まで上昇。とは言え、これだけの樹林に囲まれていても
強風は木々の間を突き抜けてくるので、決して暖かくは感じません。
特に顔と手はちょっと痛いくらい。顔は露出しているので仕方ないとしても、手の指が冷たいのは
ちょっと辛いです。この日はモンベルのオーバーグローブ+シャミースのインナーグローブで
望んだんですけど、風が強い時はもっとインナーを足す必要があるようですね。

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さて、登っても登ってもガスは晴れてくれそうな気配がありません。
たまに木々の間から山頂付近が見えるんですが、もう空は完全に真っ白で
青空が覗く余地はなさそうです。
この時期ならではの澄み切った空気の中でパノラマ写真が撮れるかも、という期待は
今日は捨てた方がいいかも知れません。
そんなことで少しだけガッカリしたのと、山頂までが何気に結構遠く見えるということもあって
この登りの最後の頃はかなり体力的にバテ気味でした。
先行パーティの方々を何名か追い抜きましたけど、追い抜く方も追い抜かれる方も
もはやしゃべる余裕がないくらい(^-^;

黒檜山・山頂

…と、だいぶお疲れ気味な感じで、10:42に黒檜山・山頂に到着。
登山口から1:40もかかってしまいました。正月休みで体力落ちたかも…

ちなみに山頂はご覧の通りガスに包まれていて展望はゼロです。
谷川岳といい今回といい、群馬の山とは相性が良くないですね〜



■想像を超えた大絶景

黒檜山の山頂は東方面に展望があるだけですが、北に少し歩くと展望の良いスポットがあります。
先に山頂にいたパーティは皆、そちらに向かって歩いていきました。
でも、このガスガス状態で展望台に行っても… ということで、我々は無人になった山頂で
お昼休憩にすることに。もし休憩中に万一晴れるようなことがあれば、その時は
展望スポットに向かうことにしよう、という腹づもりです。

トレースを外れたところ(雪がなければこの辺は広場なのです)に腰を下ろして休憩。

ここで二つほど余談を。まず雪上休憩には欠かせない断熱パッドとして、僕が去年購入したのは
モンベルの「エクステンションパッド30」でした。
しかしよくよく考えてみると、コイツは防水性が全くないので
雪上に敷く時はビニールなどで覆わなければならず、用途にあまり合っていないような
気がします。もし雪山で使うことだけに特化させるなら、そのシートが防水かどうかを
第一に考えるべきなんでしょうね。

それと、今日の水分補給はハイドレ1L+山専の0.5Lという構成だったんですけど、
ハイドレはこの時点で見事に凍ってほぼ使用不能になりました(^-^;
ホースには何の断熱もしていないので、ホース内が凍るのはある意味当然ではあります。
でも、駐車場を出てから二時間ちょっとで、まさかザックの中に入っているハイドレ本体の方まで
凍るとは… 強風恐るべしです。
フューチュラプロ42の背面メッシュの空間がいかに空気を通しているのかがよく分かりますね。

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さて、展望スポットに向かった先行パーティも結局山頂に戻ってきてしまい
今日はやっぱりダメかなと思い始めた頃のことです。
ふと、青空が見える部分が広くなってきたな…と感じ始めたとたん
ガスが一気に流れ去って、一点の曇りもないクリアな空がぱっと視界を覆い尽くしました。

これは来た! 速攻で昼食の片付けをして、弟と展望スポットまで全力ダッシュしてみたところ…

黒檜山北の好展望ポイント

(  Д ) ゚ ゚

うわっ、何だこれ…!?と、思わず呟いてしまったほどの超展望がそこには広がっていました。
写真ではうまくこのスケール感が伝えられずに本当に残念ですが
まず上の写真で左手にある斜面からの、西方面の展望はこちら。

南西〜北方面の展望
クリックで拡大(2828*600 703KB 画面下スクロールバーで右方向へ)

八ヶ岳から始まり、浅間山、北アルプス、四阿山、谷川岳、武尊山…と
およそ位置関係的に見える山は全部見えているのではないかと思えるほどの凄まじい展望です。
何より凄いのが、こうして見える山々と自分との間に空気感が感じられないこと。
普通なら、数キロ先の山は大気で霞んでいて、それがリアルな光景であることに慣れていますから、
こうして武尊山や谷川岳がまるですぐそこにあるかのように極めてクリアに見えてしまうと
これは本当に現実の光景なのか?と違和感を覚えるほどでした。

西〜北東方面の展望
クリックで拡大(2502*600 653KB 画面下スクロールバーで右方向へ)

続いて北方面の展望がこちら。群馬の山々から、我らが日光連山までが見渡せます。
しかし、こうして見ると、皇海山(右端の方、頭上の雲が切れているところにある台形の山)は
ここから見た時に限っては確かに百名山らしい堂々とした姿ですね。
展望がないから、登山対象としてはあまり興味はないですけど…

東方面の展望

なお、東方面の展望はこのようにわずかです。でも、手前の雪原と向こうの山々とのコントラストが
綺麗で、これはこれで落ち着く光景ですね。

ちなみに、この展望スポットは北西方面からの風が直撃するので、うまく場所を選ばないと
ここで休憩するのはちょっと厳しいかも知れません。
黒檜山の山頂の方が、風が樹林に遮られる分、長時間いるのには適しているようでした。



■下山はのんびりスノーハイキング

さて、展望は満喫して、いい時間にもなりましたので、そろそろ下山にかかることにしましょう。
空はすっかり晴れて気分上々。
風は相変わらず強いものの、南側に下山する分には気にならなそうです。
ということで、当初の予定通り駒ヶ岳を通って下山することに決定。

駒ヶ岳に向かって急降下

黒檜山大神(黒檜山南峰)を過ぎ、駒ヶ岳への分岐に入ると登山道は急降下になります。
こっちはもう下りていくだけなので気楽ですけど、逆ルートだとこの登りは結構しんどいかも。
それに、このルートは見晴らしがとても良く、樹林帯を抜けるとこのように
大沼や前橋市街が一望できるようになります。

前橋市街を見下ろして
クリックで拡大(1555*600 397KB 画面下スクロールバーで右方向へ)

…って、もっと見晴らしの良いところはいくらでもあるのに、最初の頃に撮った写真ですみません。
途中で何度か転倒しているうちに、レンズが雪まみれになってしまって
しばらくちゃんとした画が撮れませんでした。

レンズが…

こんな感じで…

駒ヶ岳への登山道は、最初の急降下が終われば後は比較的なだらかな雪道ですので
特に歩くのが困難な場所などはありません。
ただ、上の写真の付近ではところどころ小さな雪庇ができていますので、トレースがない時は
踏み抜かないようにご注意下さい。
それと、急降下を下りきって小さなピークを越えた後の、最後の駒ヶ岳への登り返しは
登山者が少ないためかズポりまくって、体力を消耗した自分たちにはちょっときつかったです。

駒ヶ岳山頂

駒ヶ岳山頂着12:23。黒檜山の展望スポットからちょうど1時間の道のりでした。
ここは小さな山頂ですが、南方面の見晴らしがとても良く、落ち着いた雰囲気です。
訪れる登山者の数も多くないようですし、タイミングによっては静かな山頂を独占できるかも。

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さて、これで後は本当に下りるだけになりました。
でもこの下りが意外と長かったり… しかも、道中に階段が多いので、アイゼンだと歩きにくいこと
この上ないです。特に木の階段の時は、アイゼンの歯を刺してしまうのは気が引けるし
かと言って脇に避ければズボるし、と悩ましい状況でした。
(アイゼンを外してしまうと、それはそれで転倒しそう)

更に、木の階段は板と板の間に隙間があるものがあり、足下に板があるものだと思って踏み出すと
そのまま踏み抜いて潜ったりするので注意が必要です。僕は一回それで
左足を踏み抜き→反射的に右足が出る→右足のアイゼンで左足のスパッツを引っかける、という
いかにも初心者っぽいミスをやってしまい、スパッツとパンツに穴が空きました(TдT)

駒ヶ岳登山口

とまあ、意外と苦戦しながら歩くこと40分強、ようやく駒ヶ岳登山口に降り立ちました。
ここから駐車場はもう目と鼻の先。ということで今年初の雪山登山はこれで終了です。

予想通り、この標高差にしてはそれなりに疲れましたから、雪山への第一歩としては
ちょうどいい山でした。展望も最高でしたしね!
ただ、今年最初の登山にして、早くも今年最高の展望を見てしまったのではないかと
ちょっと不安にもなりましたけど(^-^;

駐車場に帰還

駐車場の気温は0℃。黒檜山の表情もすっかり穏やかになっていて、まるで残雪期の山のようです。
始めからこういう状態であればもっと楽だったでしょう。
でも、やっぱり雪山に登るなら朝早くから登りたいと思います。
朝一の、木々が樹氷に覆われている姿を見てこそ、これぞ雪山!という気分に浸れるものですから。



最後に、今日デビューのアイテム君たちの感想を少し。

まずファントムガイドについては、保温性は期待通り。モンベルのアルパインソックスを
組み合わせたところ、今日の全ての場面において足先が冷たいと思ったことはありませんでした。
この保温性は、暑がりな人には却って問題になるかも知れませんけど、僕は冷え性なので
こうして末端が暖かい状態が維持できるというのは、本当に心強いです。

SWANSのゴーグルは、レンズが曇るシチュエーションがなかったのでスイッチは切りっぱなしで
そういう意味では真価が発揮できないままでした。ただ、今日の風に対してサングラスでは
かなり厳しいでしょうから、ゴーグルに変えたこと自体は大正解。

それと最後に、書いていませんでしたが、今日のパンツはハードシェルではなく
ノマドパンツ(ソフトシェル)にしています。これは、モンベル初(?)のソフトシェルパンツが
雪山で実際に役に立つのか、人柱になるべく試してみたためでした。
結果的には、今日のように-10℃程度の気温であれば、ジオラインM.W.タイツとの組み合わせで
必要充分。寒いとは一度も思いませんでしたから、防風性はかなりのもののようです。
透湿性もそれなりに高いようで、一言で言えば実に快適な登山を楽しめました。
強いて難癖をつけるとすれば、弟のソフトシェル(バーグハウス)よりも少し雪がつきやすいような
感がありましたが、晴れていれば雪まみれになることもないでしょうし、実用上、問題になるとは
思いません。
ただ、今日の山行で穴が空いたので、早くもモンベルに入院する羽目になりましたけどね。
充分丈夫な生地なんだけどなぁ… セラックプロ恐るべし。

EXIT