Trekking
塔ノ岳・丹沢山   【日本百名山】2010/12/12
神奈川県秦野市/相模原市緑区/山北町/清川村 [1567m (丹沢山)]所要時間:8時間39分
消費カロリー:5338kcal
初めての丹沢は、やっぱりバカ尾根から!GPSログ記録はこちら(別窓)

大倉尾根からの展望

■Introduction

神奈川の屋根とも言われるこの丹沢山地。
東京からのアクセスが楽なこともあり、関東では人気の登山スポットです。

一応関東人の僕としては、一度は訪れてみたいエリアでした。
そして登るのであれば、最初はまず基本から。
ということで、今回は大倉尾根から塔ノ岳・丹沢山のピストンに挑みます。



■バカ尾根はやっぱり長かった

さて、のっけからすみませんが…
この山行は2010/12/12、そしてこれを書いているのは2012/05/05と、1年半近く経ってしまいました。
残念ながら細部はもう記憶にありませんので、今回はダイジェスト的なレポートになります。

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大倉バス停に着いたのは6時過ぎ。
公共の駐車場は8時半にならないと開かないので、民間の24H営業の駐車場を利用させていただきます。
この頃は料金を経営者の方に手渡しだったと記憶していますが、今はゲートができている様子。
なお、場所はバス停のすぐそばで、初めて来た時にも迷いはしないでしょう。

大倉バス停

準備に手間取っているうちに7時を過ぎ、バスも次々到着して賑わってきました。
こちらもそろそろ歩き出すことにしましょう。7:16、バス停を出発。

車道をしば〜らく道なりに進んで、登山道へ。
道標がしつこいほどあるので、道迷いの心配はまったくなし。

大倉尾根へ

12月とは思えないほどの暖かい日差しの中、登山道をゆるゆると登っていきます。
行きは余裕があるため、少し回り道になる「大倉高原 山の家」を通るルートを選択。
この辺りの登山道は大きな段差などが全くなく、実に簡単に歩くことができます。

大倉高原 山の家

「大倉高原 山の家」着、8:04。
ここには丹沢唯一のテント場があります。

相模湾がくっきり

山荘前からは相模湾が一望。夜景が綺麗に見えそうです。
真夏は暑そうですが、下界から近いので気楽に利用できるテント場ですね。

大倉尾根

さて、この大倉尾根――通称「バカ尾根」――は、大倉から塔ノ岳までの高低差が約1,200m。
ハイキング気分で来られる山にしては、なかなか歯ごたえのあるコースです。

大倉尾根

水平方向の距離が長いので斜度はそれほどでもないのですが、
ダラダラ、ダラダラと登っていく感じで体力がじわじわと削られていきます。

大倉尾根

また、オーバーユースによる登山道の崩壊を防ぐため、階段が多いのも特徴と言えるでしょう。
これがまた疲れるんですよね〜
でも、こればかりは仕方ないです。気合で乗り切りましょう。

花立山荘

長い長い階段地帯を登りきり、花立山荘に到着(9:56)
樹林が多い大倉尾根も、この辺りになると視界はすっかり開けます。

花立山荘より南方面の展望
クリックで拡大(2260*600 339KB 画面下スクロールバーで右方向へ)

振り返ればこの展望。テンション上がってきました!

富士山

西に目を転じれば富士山もくっきり。いい天気で何より(^-^)

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そして、ここまで来れば、塔ノ岳まではあともう一息。
200m弱の高低差を勢いで登り切れば…

塔ノ岳

はい、塔ノ岳に到着しました(10:38)
大倉バス停から3時間半。ふ〜、分かってはいましたけど、やっぱり長かったですねー!
12月だというのに半袖率が高いのが、この道中の運動量の多さを物語っています。

塔ノ岳より南〜西方面の展望
クリックで拡大(4293*600 654KB 画面下スクロールバーで右方向へ)

さきほどと似たような画ですみませんが、塔ノ岳からのパノラマを一枚。
それにしても凄まじい開放感です。人気の山なのも納得ですね(^-^)



■2.6kmが遠い…

さて、僕としてはこれで十分満足したのですが
百名山ハンターの弟が丹沢山にこだわったため、仕方なく丹沢山に向かうことにします。

塔ノ岳から丹沢山までは2.6km。疲れてなければ余裕な距離でも、今の体力ではやや過酷(^-^;

丹沢山へ

塔ノ岳から先の登山道は、賑やかな大倉尾根から一変、人のいない静かな道になります。
道幅は狭くなり、細かいアップダウンも多く、いかにも"登山"といった趣。
数日前に降った雪がまだ残っていて、歩くのに少々神経を使う場面もありました。

でも、変化に富んでいる分、こちらの方が歩いていて面白かったかも。

丹沢山

11:58、ようやく丹沢山に到着。

丹沢山

登山道と同様に、静かな山頂でした。



■下りはタイムトライアル

今日はポカポカ陽気ということもあり、これだけ高いところにいても寒さはそれほど感じません。
とは言え、季節が冬であることには変わりなく、のんびりしているとすぐに日が沈んでしまいます。
いくら有名な登山道であっても、冬の山をヘッデンで歩くのは遠慮したいので
食事を終えたらすぐに帰路につくことにしました。

塔ノ岳へ

帰り道で一枚。気持ちのいい尾根道です。整備もバッチリでありがたいですね。

脈々と連なる山並み

西方面には延々と連なる山並みが。
東京からそう遠くない地域なのに、これだけ山深いというのは何とも不思議な気分。
人通りの少なさも相まって、山にいるんだ、という実感が強くなります。

僕が山に登る最大の理由は、山頂からの展望を楽しみたいからですが
こうして登山道の途中にいると、ふと気づくと周りに人の気配がなく
鳥の囀りだけが耳に入る、時の流れが止まったような瞬間があります。
そうした時に感じる"非日常感"もまた、登山の醍醐味だったりするのでした。

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塔ノ岳にたどり着いた時には、体力的にはもうヘロヘロ。
しかし、塔ノ岳から先は下り一辺倒ですから、疲れていても惰性で何とかなるものです。
この区間だけ無駄に早く歩いて、15:39、大倉バス停に帰還。

大倉バス停に帰還

あ〜疲れた! でも、まだ多少は余力がある状態で帰ってこられたのは救いでした。
これなら明日の筋肉痛もそんなに酷くならなくて済みそうです。

…と思っていたら、この後、東名の大渋滞に捕まる羽目に…
登山の後の渋滞+MT車はきついんですよね〜 クラッチを踏む左足が攣りそうで半泣きでした(笑)



こうして初の丹沢への挑戦は終わりました。
疲労はそれなりに大きいものがありましたが、天気に恵まれ、終始展望も良かったので満足。
("チャンプ"にも会えましたしね。あの脚は凄すぎる!)

今回歩いたのは丹沢のほんの一部に過ぎませんが、それでも人気の理由が分かった気がします。
次は表尾根か、蛭ヶ岳にチャレンジしてみようかな?

EXIT