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城ヶ島2009/09/26
神奈川県三浦市所要時間:2時間10分
神奈川県最南端で潮風を浴びながら爽快ウォーキングGPSログ記録はこちら(別窓)

城ヶ島公園から房総半島方面を望む

■Introduction

今年の八月・九月は旅行日和で、週末毎に山歩きをしていました。
しかし、こう山ばっかり行っていると、海にも行きたくなってくるのが人情(?)というものです。
(というより、僕はもともと山より海が好きな人間だったり)
本当は今年こそ沖縄に行くつもりでしたが、これは諸般の事情で断念しましたので
代わりにどこの海に行こうか考えていた時に、ふと思いついたのが
この神奈川県最南端の島・城ヶ島でした。

子供の頃に大田区に住んでいた関係で、三浦の海にはよく行っていたものですが
大抵は三浦海岸周辺、足を伸ばしても油壺、剣崎、荒崎辺りまでで満足していて
城ヶ島は訪れたことがなかったんですよね。
いい機会ですので、一度この神奈川県最南端の島を見に行くことにしました。

※なお、これは単なる旅行の記録なので、もし城ヶ島観光を詳しく知りたい場合は
 「三浦半島へ行こう!」さん辺りを参照された方がいいかと思います。




■電車・バスを乗り継いで4時間、城ヶ島に到着

栃木から城ヶ島に行く場合、新幹線を使わないなら、湘南新宿ラインで横浜まで行き
そこから京急線に乗り換えて三崎口に向かうのが最短ルートかと思います。
しかし今回は、あえて湘南新宿ラインで大船まで行き、そこから逗子→新逗子→金沢八景→三崎口と
非効率的なルートを選択しました。

これは、以前からの宿願「湘南新宿ラインを終点まで乗ってみたい」を果たすためです。
栃木から乗り換えなしで逗子まで行けるというのは、湘南新宿ライン開通前には
考えられなかったことですから、湘南新宿ライン上り線に乗るたびに、いつかこの電車に乗ったまま
逗子まで行ってみたいなとずっと思っていたんですよね。
時間帯の都合で大船止まりになってしまいましたが、電車一本でここまで来られるのはやはり楽です。
もうこれだけで今回の旅行の目的の半分は果たしたかも(笑)
と言うことで、まずは栃木(自治医大)発 05:32、逗子着 08:24。


新逗子駅からは京急線→京急バスの乗り継ぎになるため、「三浦半島1DAYきっぷ」を購入します。

三浦半島1DAYきっぷ

これは金沢文庫以南の京急線全線と、一部の京急バス区間が乗り放題になるのに加え
一部提携施設も割引になる、京急線で三浦半島観光をするなら必須と言ってもいい切符です。
新逗子駅で購入すると\1,100(券売機で買えます)。
僕の今回の旅行では、新逗子→三崎口→バスで城ヶ島まで往復→三崎口→京急久里浜、というように
単純な往復しかしておらず、切符のメリットを活かしきれていませんが、
それでもこの間の料金を普通に払っていたら\1,350ですので、これでも十分お得でした。

なお、この切符は京急線では普通に自動改札を通ります。
バスの方は、バスによって異なるかも知れませんが、降りる時に運転手さんに見せればOKでした。

金沢八景経由で三崎口に到着したのが09:18。この後は駅前バスターミナル2番乗り場から
9:33発の城ヶ島行きバスに乗ります。ちなみに、バスは1時間当たり1〜2本程度しか
運行されていませんので、事前に時刻表を調べていった方が安心でしょう。

城ヶ島バス停

バスに揺られること約25分。遂に城ヶ島バス停に到着です。
栃木を出てから4時間半。なにげにちょっと遠かった(^^;

あ、そうそう、僕は今回城ヶ島を一周するつもりだったので城ヶ島バス停まで行きましたが
バス停は島の西端、県立城ヶ島公園は島の東端なので、最初に公園に向かわれる方は
島に入って最初のバス停(白秋碑前)で降りるようにして下さい。



■島を反時計回りに一周してみよう

それでは、いよいよ城ヶ島ウォーキングの始まりです。
まずは最初のスポットである城ヶ島灯台に行ってみましょう。

※GPSの記録だと城ヶ島バス停から灯台に行っていないように見えますが、
 これはこの間、GPSロガーが測位できなかったからです。
 うちにはGPS機器が三つ(車載レーダー、ナビ、このGPSロガー(Holux M-241))ありますけど、
 こいつだけ恐ろしく測位が遅く、電源投入後3〜10分経たないと衛星を補足できません。
 この点だけは不満ですね。

バスターミナルから南方向に店舗の間の小道を抜けて行くと、右手に灯台への階段があります。

城ヶ島灯台

灯台は高台にあるため、周辺が見渡せます。海が見えてワクワクしてきましたよ!
休憩用のベンチがありますが、ここはスルーしてそのまま海に下りてみましょう。
城ヶ島京急ホテルの駐車スペースを抜けると…

長津呂の磯

海だー! 久しぶりの三浦の海が目の前に広がっていました。
普段海なし県に住んでいることもあってか、海を見ると無意味に気分が高揚してしまいますね。
これで空がスッキリ晴れてくれれば言うことなかったんですけど…それは贅沢ってものでしょうか。

この辺は、というより城ヶ島は全域に渡って海辺は岩場になっています。
海大好き人間としては、潮溜りを見て歩くだけでもとても楽しいです。
今日は都合があって早く帰ろうと思っていたんですが、帰りたくなくなってきました。
9月末ということで、真夏に比べれば人出は多くありませんが
釣り客、磯で遊ぶ家族連れ、散歩中の老夫婦など、みなそれぞれ海を満喫しているようです。

磯沿いにぐるっと廻って、先ほどの店舗街の小道に合流したところに地図がありました。

観光マップ
クリックで少し拡大(898*600 224KB)

これによると、この先はハイキングコースになっているようです。
ここでは同じく散策中と思われる団体さんとずいぶんすれ違いました。みんな行動が早いですね〜

さて、ではハイキングコースに向かいましょう。
…と思いましたが、実際のところ、ここから馬の背洞門までは明瞭な道はなく
海岸線を好き勝手に歩いていくことになります。
それにしても、海沿いを歩くのは実に気持ちがいいです(^-^) あ〜、爽やかだなぁ♪

海岸沿いの岩場と馬の背洞門を望む

今日は、9月末とは思えないほど暖かな天気でした。
最終的にTシャツ1枚で歩いていましたが、それでもむしろ暑いほど。
海沿いは風によってはかなり寒くなるので防寒着も持ってきていたんですが、杞憂に終わりました。

ハマカンゾウ

崖沿いにはハマカンゾウの花がちらほらと。セセリチョウが蜜を吸いに飛び回っていました。



■城ヶ島公園と猫

馬の背洞門横の階段を上って磯沿いから離れ、ウミウ展望台を抜けてしばらく歩いていくと
島の東半分近くを占める「県立城ヶ島公園」が見えてきました。

県立 城ヶ島公園

公園内には展望台2つとちょっとした広場があり、またここから安房崎灯台や海岸に降りられます。
展望台からは房総半島、伊豆大島、富士山などまさに360°のパノラマが広がり
空気が澄んでいる時は素晴らしい眺望が楽しめそうです。

第二展望台より園内を望む

雰囲気がいいですよねー! 海辺でまったりとした時間を過ごしたい時には最高かも。

安房崎灯台の方に降りてみると、綺麗な砂浜を発見。

安房崎灯台そばの砂浜

さすがに南国の海には及びませんが、磯遊びをする分には十分綺麗だと思います。
ただ、意外と波は高いので、小さな子供は頭を打ったりしないように注意が必要ですね。
こちらは家族連れで賑わっていました。

★余談ですが、この公園は猫が多いです。
ただこれ、猫好きとしては嬉しいんですが、どうも捨て猫達のようなので複雑な気分に。

猫 アピール中

猫によっては、カメラを向けると寄ってきてスリスリしたり、パフォーマンスを始めたりします。
餌がもらえると思っているんでしょうね… 餌持ってないんだよ〜ごめんね(´・ω・`)

暑いのでベンチの下に避難

彼らが無事に生きていけることを祈るばかりです。



■城ヶ島バス停へ帰還

この後は、車道沿いを通って城ヶ島バス停まで戻りました。このバス停の周囲には飲食店などが
軒を連ねていますので、城ヶ島で食事をしたい時はここに来るといいでしょう。
これで今日の城ヶ島一周ウォーキングは終了です。潮溜りを観察したり猫と戯れたりしながら
およそ2時間の行程でした。散策としてはちょうどいい長さでしたね。

ちょうどいい時間帯でしたので、バス停近くの「あまの」でお昼にすることに。
三崎に来たからにはマグロでしょう! ということで注文したのはマグロ丼の大盛り。

マグロ丼 大盛り

おおう、マジで大盛りだ!(笑)
昨日、献血に行って赤血球が減っている人間としては、これはとても身体のためになりそうですね。
おいしくいただきました。



この後は、折角なので京急油壺マリンパークにでも寄ろうかと思いましたが
家に着くのが夜になってしまうので、13:00発のバスで三崎口に戻り、そのまま帰宅することに。

結局、城ヶ島上陸から、島を離れるまではたった3時間という短い旅でした。
でも、密度はすごく濃かったです。
今思い出しても、3時間しかいなかったことが信じられないくらい本当に海を満喫することができました。
今年の海欠乏症もスッキリ解消できて満足です。

食事を別にすれば、特に何か目玉になるような観光スポットがある場所ではないかも知れません。
でも、しばし日常から離れて、心を休めてみたい、そんな時には
城ヶ島で一日海を眺めてみるのはどうでしょうか。きっと、いい気分転換になると思いますよ。

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