TREKKING - ページ内容について



2009年夏から登山を始めまして、その記録を残しておけば、これから山に登る方々に
少しは役に立つかな、ということからこの「TREKKING」ページを作成しました。

内容としてはただの登山行程の紹介ですが、あえて特徴があるとすれば、GPS記録、パノラマ写真、
そして登山口へのアクセスルートや駐車場の紹介にはちょっと力を入れています。
僕はマイカー登山中心なので、登山にあたってどこに駐車場があるのかを事前に知っておくのは
とても重要なことなんです。
次に行く山を決める時に、他の方の登山記録を参考にさせてもらうことは良くありますが
駐車場の話を細かく書いてくれている方はあまり多くないので、
じゃあ僕はそこのところに重点を置こうかな、と思いました。
そんな訳で、肝心の登山内容の記述は淡泊になっているかも…


なお、僕は栃木在住のため、記録は北関東周辺が中心になります。
また、僕は高所恐怖症でして、高度感のある岩場や鎖場は通れません(汗)
従って、ここで紹介されている山は、高所恐怖症の人でも登れる山だと考えてもらって良いかも。
それと、僕は三十代後半のオッサンですが、年齢に見合った体力はありませんから
同年代もしくはそれ以下の年齢の方なら、僕のコースタイムよりは早く歩けると思います。

また、僕が登ろうと思う山の条件は
・山頂、もしくはその周辺からの見晴らしが良い
・駐車場が存在する(路肩駐車は×)
が満たされている必要があります。そういう意味でも、日本百名山や栃木百名山の
完登には興味がありませんので、悪しからず。

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2013年6月現在、GPSロガーはGarmionの60csx、
カメラはNikonのD90とSonyのDSC-WX7を使用しています。

また、GPS記録をマップに起こしてHTMLページを作る際には、サイクル紀行さんの「轍 Wadachi」、
GPSログが上手く取得できなかった場合のマップ作成にはDAN杉本さんの「カシミール3D」
写真の縮小には、有限会社インターセクションさんの「縮小専用。」や
Sna WORLDさんの「チビすな!!」、
そしてパノラマ写真の作成には、Microsoftの「Microsoft ICE」を利用させてもらっています。
どれも極めて優れもののアプリケーションで、お勧めです。




■登山用具一覧 (画像クリックで拡大) ※日付は購入日です
ザック
フュージョン28 Jack Wolfskin \? 2007/08
富士登山用に用意した、初めて購入したザック。地元のWILD-1で購入。
この当時は登山の"と"の字も分かっていない頃でしたから、まずは
安いものをってことで、値段とデザインを重視してこれを選びました。
確か\10,000はしなかったはず。
で、最近ようやく登山の知識も徐々に付いてきましたので、改めて
見直してみたところ、二気室だし、ハイドレ対応、ザックカバー内蔵、
チェストストラップもちゃんとある…と、意外にしっかりとした作りの
ザックだったのでした。
使っていて不満はほとんどありませんでしたが
スペクトロAC32の衝動買いによって現役引退。
フューチュラプロ42 deuter \15,592 2010/02
雪山登山用にと、さかいやスポーツに出向いて購入したザック。
初めてのちゃんとした登山用のザックです。ウェストベルトがしっかりしているので
「腰で背負う」感覚が味わえてちょっと感動。
ドイターのこの手のザックは背面がメッシュなので
とにかく蒸れないのが良いです。
メッシュの後ろの空間も容量に含まれている(?)ため
42Lにしては入らないとか言う意見も耳にしますが、
前が28Lでしたから、収納力の差は歴然。
雪山日帰り登山なら、コッヘルやバーナーを入れても余裕です。

ちなみに、お気に入りのスペクトロAC32購入後も、雪山に持ち出すのはこっち。
万一に備えた保温着など、ビバーク用装備を詰め込むとなると
やはりこの程度の収納力は欲しいですね。

2013年からは、夏山短期テント泊でも使用しています。
二泊程度の荷物なら、これでも頑張ればなんとか。
スペクトロAC32 deuter \14,700 2010/04
2010年の春山シーズンを迎えるにあたり、FUSION28だと背中が蒸れるんだよなぁ…
どうしようかな、やっぱり背面メッシュの小型ザックが欲しいな、と思っていた時に
ドイターの新モデルをチェックしていたら、お、いいのがあるじゃん!ということで
勢いで買ってしまったザック。
なにげにドイターびいきなのです。
山用ザックと言えばいまやオスプレーが飛ぶ鳥を落とす勢いですけど、
みんなと同じザックを持っていても面白くないので…

ドイターのザックにしては珍しくザックカバーがありませんし、一気室だし、
それでいて大して軽くなかったりしますが(1080g)、
"進化したエアコンフォート"と言うだけあって、背面の通気性は文句なしです。
実際、汗だくになるような日でも、背中は蒸れないのでそれなりに快適でした。

前面のストレッチポケットも、アウターの収納/取り出しが早くできて便利です。
あとは定番のハイキングポールループもしっかりあります。サイドポケットに
ストックを突っ込むタイプのザックは、見た目もダサくて嫌いですし(通信兵か!)
ストックの先端がザックより上に出るので邪魔になるんですよね。
ドイターのループ式の方が見た目にもすっきりして良いです。

肝心の背負い心地も、僕にとってはパーフェクトでした。
特にイーサー70を背負った後だと、その軽さ(当たり前だ)や、フィット感は
もう感動的ですらあります。最近は結構荷物を詰め込み気味に使っているので
それなりに重くなっているはずですが、肩が痛い!とか腰が痛い!というような
ことは皆無。おかげで日帰りトレッキングが更に楽しくなりました。
イーサー70 Osprey \27,300 2010/06
上でいかにも「オスプレーなんか買わない!」というようなことを
言っておきながら、結局大型ザックはオスプレーを選択(^-^;
(だって、ドイターの大型ザック重いんだもん…)
さかいやスポーツで購入したため、ウェストベルトは熱成形してもらっています。

で、実際の使い心地はと言うと…正直よく分かりません。
大型ザックはこれ以外に背負ったことがないので比較しようがなく…
テン泊装備で16kgくらいの荷物を詰め込むと、肩も腰も少し痛くなりますけど
そりゃあこれだけ重ければ多少は仕方ないよな、って気がしますし。
テン泊を繰り返しているうちに慣れてきたのか、最近はあまり
気にならなくなってきましたしね。それと、軽量化命!ってほど軽くしてある
訳でもないため、多少手荒に扱っても損傷しないのはありがたいです。

夏の短期テント泊用としてはいささか大きすぎるので
これはテント泊本気縦走か、もしくは雪山テント泊の時に使用しています。
ポケッタ20 mountain dax \3,990 2011/07
テントで定着登山をする時に、荷物の入っていないイーサー70で行動するのは
面倒ですし、格好も良くない… ということで、
ピークハント用に、丸めて収納できるタイプの小さなザックを探していまして
最終的に選んだのがこちら。

選択の決め手は、
・ショルダーベルトの作りがメッシュで本格的
・サイドポケットがある
・チェストストラップがある
の三点でした。
定着登山をするようなところは標高も高いので、万一に備えた荷物も多くなり
行動時間も長くがちなので、ザックに不満があると行動に支障をきたしかねません。
その意味で、サブザックと言えども、しっかりしたザックが欲しかったのです。

実際にいくつかの山行で使ってみると、期待通り背負い心地はとても良く
ストレスなく山を楽しむことができました。
それにしても、20Lって結構入るんですね。雨具や非常用装備、防寒着、
食料、水を満載しても余裕でした。ですので8時間程度の行動ならこれで十分です。
今まで日帰り登山でスペクトロAC32がパンパンになってましたが、
いったい何を詰めていたのか…(^-^; 道具の見直しが必要かも。

シューズ
コズミック 4D GTX Salomon \22,680 2010/06
初代のTECNICAのシューズが寿命を迎えたため
急遽購入したトレッキングシューズ。

今回のシューズ買い換えに当たって、ありきたりのトレッキングシューズを買っても
つまらないよな… と、最初はアプローチシューズやトレランシューズの購入も
検討していました。僕の山行はほぼ日帰り低山ですからね。

ただ、これらローカットのシューズは雨が降るとあっさり浸水しますから、
一足で低山ハイキングから北アルプス縦走までこなそうするのは無理があります。
でも、普通のトレッキングシューズは買いたくない… ということで、
純粋なトレッキングシューズではなく、トレランシューズのノウハウから生まれた
この一風変わったモデルを購入することにしました。

…と言いつつ、最初に狙っていたのは同じサロモンの
ウィングスカイGTXだったんですけどね。
さかいやのシューズ館に置いてなかったため(どこに行っても売ってないので)
同じコンセプトのモデルとして店員さんに
紹介してもらったのが、このコズミック4D GTXでした。


このシューズ、トレランシューズの技術が応用されているだけあって
軽量だったりクッション性に優れていたり… と、いくつか特徴がありますが
その辺は他の方のインプレを見て頂くとして、個人的に気に入っているのは
この外見だったりします。

最初は、ウィングスカイGTXの発色の良いオレンジに比べると
赤がちょっと地味かなと思いましたが、外で見てみるとこれが結構派手でして、
「普通のトレッキングシューズじゃないぞ!」とアピールしている感が
強くてイイです(笑)
ちなみにカラーは黒もあるのですが、さかいやの店員さん曰く、黒だと地味で
このシューズ(を買うような人)のコンセプトに合わないから
置いていないとのこと。
さすがわかってらっしゃる(^-^) 僕も、黒だったら買わなかったでしょうね。

今は低山ハイキングから北アルプステント泊まで全てこれ一足で対応していますが、
少なくとも整備された登山道を歩く分には、全く問題は感じません。
僕は典型的日本人で足幅が広いので(普段は4E)、海外メーカーの靴を履くのは
ちょっと不安なんですけど、意外にジャストフィットで、靴擦れなども皆無。

ソールを張り替えるタイプの靴ではないので、もって数年というところでしょうけど
しばらくはこいつと一緒に登山を楽しむことにしましょう。

(追記:2012の冬に、サイドが破れてお亡くなりになりました)
ファントムガイド SCARPA \63,000 2010/12
2011年から少し本格的に雪山をやってみようと思いまして、これまでのように
夏用登山靴を雪山に流用するのはやめて、雪山には雪山用の登山靴を用意するか…と
一念発起して購入したのが、このビルトインゲーター付き本格雪山用登山靴でした。

最初は予算の都合で、アペックスXTウィンター辺りを狙っていたんですけど
ラスト(足型)が細すぎて僕にはちょっときつく、
ならば次はジョラスプロはどうだろ?と、試し履きのために
さかいやのシューズ館に訪れたところで目にしたのが
このファントムガイドだったのです。
他のシューズとは一線を画すその奇抜なデザインは、事前に雑誌で見ていても
やはり実物を見るとかなりのインパクトを与えてくれるものでした。

とはいえ、さすがに雪山初心者がいきなりファントムガイドを購入する勇気はなく、
最初はジョラスプロの試し履きをお願いしたのですが、
恐らくモンブランGTXを含めて、この辺のスカルパの靴のラストは同じだと思うのに
なぜかジョラスプロGTXはちょっと僕の足には合わず、
思い切ってファントムガイドもお願いしてみたところ
こっちはあしらえたようにピッタリだったのでした。
差額はもはや気にならず、ならばこれしかない、ということで購入を決意。
(モンブランGTXはメジャーになりそうなので候補から除外)

※ちなみにこの時、僕の幅広足を見て店員さんがもう一つ選んでくれたのは
 モンベルのアルパインクルーザー3000でしたが、靴までモンベルは絶対嫌だ!と
 駄々をこねて試し履きもしませんでした。
 (アルパインクルーザー3000でいいなら、わざわざ水道橋まで行かないし…)
 店員さんは「私も結構なモンベラーですけど、やっぱり靴はブランドで
 選ぶものじゃないですし…」と仰ってまして、
 それは全くその通りだと思いますけど
 こっちはモンベラーどころかスーパーモンベルマンなので(^-^;

肝心の性能については、僕ごときでは的外れな批評になりそうなので書けません…
本来これが必要なのはアイスクライミングをするような本格山屋さんだと思うので、
そういう方々から見た感想こそが重要だと思いますから。

もちろん僕レベルの雪山登山では全く何も不満はありません。
通常の雪山用(保温剤入り)登山靴よりも更に高い保温性のおかげで、
とにかく暖かくて助かります。あまり暑すぎると今度は足が汗だく→汗冷え、が
怖いですけど、僕は冷え性なのでこのくらい暖かい方が合っている感じがします。
そんな訳で、特に足先の冷えが気になる方にはお勧めの一品。
TIZIPの扱いに少々気をつければ、メンテは通常の登山靴と同じでOKだそうです。
P.F.65-GTX SIRIO \32,550 2012/12
コズミック 4D GTXが亡くなったのを機に、これからは低山と高山で
靴を使い分けようと考えました。
低山はジョギングシューズでもごまかせますから後回しにして
まず高山用として選んだのがこちら。

シリオを選んだのは幅広だから。スカルパのシューズも試し履きしてみたのですが
うまく足にフィットしませんでした。典型的な日本人足のようです…

1年ほど履いてみての感想としては、まずソールがガチガチなので
アルプスの岩場歩きなどは格段に楽になりました。
また、見た目に反して意外に軽いので、歩いていて疲れるということもないですし
足首も完全に固定されるわけではないので歩きやすいです。
夏のアルプスの3〜4泊程度のテント泊縦走であれば、
このレベルの靴がベストな気がしました。

ただ当然ですが、これで舗装路歩きをするのは苦行です。
間違っても外秩父七峰縦走あたりには履いていけないですね。

レインウェア
スーパーハイドロブリーズ レインウェア montbell \? 2007/08
これも富士登山用に用意したもの。最初は訳が分からなくて別メーカーのポンチョを
買ってしまい、「ポンチョは山じゃ使えない」という知識を得てから
慌てて買い換えたものです。余ったポンチョはどうすればいいんだ…

ちなみにこのスーパーハイドロブリーズは、山用レインウェアとしての
コストパフォーマンスは最高クラスです。「レインウェアはゴアでないと!」という
意見も良く聞きますが、今後一生山とつきあっていく覚悟があるならともかく
年に数回しか登山しないのなら、ゴアは高過ぎるでしょう。
毎回雨に打たれるわけでもありませんしね。

また、この手のレインウェアは経年劣化で剥離が始まるのですが
少なくとも2013年まで6年間は全く問題ありませんでした。

ただ、今は廃盤になってしまい、後継のハイドロブリーズは性能が落ちるので
これから買うならサンダーパスをお勧めします。
トレントフライヤー ジャケット montbell \19,000 2012/10
上で書いた通り、スーパーハイドロブリーズに不満はありませんでした。
ただ、このスーパーハイドロブリーズは、当時の
「中に服を着込むから、大きいサイズを買わなくては」という間違った認識で
LLを買ってしまっていて、無駄にでかくてかさばるし、重くなっていました。

折しも巷では、モンベルのバーサライトによって軽量レインウェアのブームが
巻き起こっていたこともあり、ここは一つ軽いのに買い換えるかな、ということで
店員さんと相談して決めたのが、このトレントフライヤーでした。

店員さんもその着心地が気に入ってプライベートで使用されているそうですが
確かにゴアのレインウェアとしてはかなりしなやかで薄く、動きやすいです。
それでいて強度もしっかりしています。
バーサライトが薄すぎて破れそうなのと比べると、安心感は段違い。
長期縦走にも不安なく持って行くことができます。

透湿性も問題なし。2013年に5日間の縦走中、4日間雨だったことがありましたが
蒸れるなど不満を感じることは一切なかったです。
定番のストクルと比べると、ポケットが少なかったり、ドローコードが少々
使いにくかったりしますが、そこは軽さと利便性のどちらを取るか、ですね。
ストームクルーザー パンツ montbell \11,800 2012/10
ジャケットの更新にあわせてパンツも買い換え。
パンツはジャケットより破く危険性が高いのと、着心地があまり関係ないため
少々の重量減よりも安心を取って、トレントフライヤーではなくストクルに。

これはまさに定番中の定番なので、コメントは書く必要がなさそうですね。
(というか、書きたくても特に書くことがなかったり)
全く不満のない商品でした。

ストック
トレイルショック Black Diamond \11,550 2010/01
僕は登山中常にデジタル一眼レフカメラを携帯しているため、ストックは
シングルでないと使い勝手が悪いのですが、ダブルストックで颯爽と歩いて行く人を
何人も見ているうちに、我慢できなくなってダブルに手を出してしまいました。

これを選んだ理由は、コストパフォーマンスとフリックロックシステムのため。
僕は以前、何となくBlackDiamondの製品は好きではなかった
(安かろう悪かろうのイメージがあった)のですが、結局のところ、値段の高さが
品質の高さに結びつくわけではないんですよね。
特にこの手の海外製品は、国内の輸入代理店がどれだけ良心的かというところで
値段が決まってくる面が大きいわけで… あえてどことは言いませんが
本国の数倍の価格で売っている輸入代理店も多いのです。
特に登山用品はまだまだニッチな世界なので、それに対して文句を言う声は小さくて
なかなかこの現状は改善されなかったり。

そんな中で、このBDの輸入代理店であるロストアローは、良心的な輸入代理店として
定評がある会社のようです。例えば今回のトレイルショックにしても
本国の定価と比較すると、今の円ドルレートでは、国内版は1割程度の値上げに
過ぎません。例えばどこかの始祖鳥のマークのブランド(結局、言ってるし)辺りは
これが倍前後になりますし、GarminのGPSに至ってはもはやお茶を吹くレベル。
もちろんこれらの輸入代理店側にはそれぞれの事情があるのでしょうけど、
少なくともロストアローがいかに誠実な商売をしているかはよく分かりますね。
ですので、今はすっかりBalckDiamond製品はお気に入りになっています。
ピッケルやアイゼンをここのもので揃えたのも、こんな背景があったからでした。


コストの話が長くなっちゃいましたが、
もう一つの理由であるフリックロックシステムはやはり便利です。
狙った長さでピッタリ止められますし、時間も短くて済みますね。
もういつまでグルグル回しても締まらない〜とか、そういう悩みとはおさらばです。
但し、ロック強度はネジで調整しますから、もし山行中に緩んだりすると
ちょっとまずいことになるかも…

ちなみに、短いバージョンであるトレイルショックコンパクトという姉妹品があり
どうも世間ではそちらの方が人気なようです。コンパクトは
通常版と比べて収納時に4.5cm短くなり、重量も52gほど軽いため
特に電車で登山をする人などには携帯に便利だからだと思います。

そんな中で僕があえて通常版を選んだ理由は「コンパクトの方はグリップが灰色で
いまいち締まりがない」というデザイン上の理由だったり。
それと、コンパクトは最長で125cm(通常版は140cm)なので、
長さが足りるのかという一抹の不安があったためです。
で、実際どうかというと、173cmの僕が急斜面を降りる時に、今まで最も長くした
時の長さは125cmです。従って機能面だけで言えば、コンパクトでもOKでしたね。

更に言うと、BDのアンチショック(CST)はLEKIと違ってスプリングではなく
衝撃吸収体なので、多少衝撃が緩和している気はするものの、LEKIのように
いかにもショックを和らげてます! という感じはしません。
その意味では、トレイルショックではなく、トレイルで良かったかも。


ともあれ、やはりダブルの推進力は偉大で、これがあるのとないのとでは
疲労が段違いです。それに、上半身の運動にもなって消費カロリーが高くなるのも
ダイエット中の自分にとっては大きなメリットだったりします。
そんなわけで、今や登山には必携の装備の一つです。

…ただ、言うまでもないですけど、デジイチとの相性はやはり最悪(^-^;

調理・食事関係
山専ボトル FEK-500 THERMOS \4,252 2010/01
ここでご紹介するまでもなく、いまや山でのテルモスの定番商品。
他の人と被ることが多くて、希少価値は薄れてきました(^-^;

"ULTIMATE INSULATION"と銘打つだけあって、その保温力はもはや驚異的。
僕は汎用の保温カバーを併用していますが、これだと、例えば夏の富士山などでは
夕方6時に自宅で入れていったお湯が、朝の6時の富士山頂でまだ熱いくらい。
雪山でも、7時間経ったくらいではまだ熱くて飲めない、というように
実用性は抜群。
僕の持っている山道具の中でも文句なしにお勧めできるものの一つです。
P-153 PRIMUS \8,030 2010/03
続いて、こちらも超・定番であるガスバーナー「P-153」。
軽量でハイパワーと、ケチのつけようのないアイテムです。
圧電点火装置の有無については賛否が分かれますが、僕はある方が便利だと
思います。2,500m級の山でなら、今まで点かなかったことはありませんし。
(もちろんフリント式のライターも常備してますけど)

ゴトクが十時なので、強風でも一面しか消えないのも心強いです。

そして何より、パーソナルクッカーや110のガス缶と組み合わせた時に
コンパクトにまとめられるのが最大のメリットでしょう。
僕は下の"焚"と一緒に使っていましたけど、クッカーの中にバーナーと
ガス缶がすっぽり収まるのは、大げさに言えば感動的ですらあります。
日帰りトレッキングで、ちょっとした料理をしたいなんて時にはまさに最適。
ソロセット "焚" snow peak \3,444 2010/03
上の写真でP-153に乗っかっているクッカーがこちら。
ネットで見ていると、同じコンセプトのパーソナルクッカーであり、チタン製の
「ソロセット "極"」の方が人気のようですけど、個人的に熱伝導率の悪いチタンは
加熱するための道具としては使いたくないので、あえてアルミのこちらにしました。
スミフロン加工のおかげか、水切れは半端なく良く、
使い勝手は全く不満がありませんでした。
イータ・パック・ライト PRIMUS \14,170 2010/07
高効率クッキングシステムとしてJetBoilと人気を二分するのが
このEtaPack Liteです。
「高効率」「省エネ」という響きに弱い管理人は、日本発売が開始されるや即購入。
以後、テン泊の際には常にこれを使用しています。
ソロだと少量のお湯しか必要としないこともあって、湯沸かしはまさに一瞬。
待たされるストレスが皆無、というのはやはりありがたいものです。
長期の縦走時に燃料の心配をしなくてすむのもメリットとして大きいでしょう。

ただ、コッヘル(ポット)内にバーナーを入れるとガス缶が入らなくなってしまうため
コンパクトにパッキングできないのが難点。
また、そのサイズゆえにやはり重くなります。
そのため、気楽さ、という意味では
上のP-153+焚のような、コンパクトかつ軽量のシステムの方が上かも。
テントで数泊するような、本気モードの山行でこそ
真価を発揮するものだと思います。

幕営装備
ステラリッジ テント2型 montbell \33,820 2010/05
テント泊を始めるにあたり、さすがに最初から冒険する気はなかったので
無難にダブルウォールにしておくか、ってことで選んだのがこれ。
アライかモンベルかは悩みましたが、少しでもシェアが少なそうな
こちらにしました。
(それでも、テン場では五張りに一張りはステラリッジだったりしますが…)
また、トレックライズはスリーシーズン用なのに対し、ステラリッジは
スノーフライにより積雪期にも対応できる、というのもアドバンテージでした。

さて、実際に使ってみた感想ですが、
始めに欠点から書いてしまうと、まず通気性はあまり良くないです。
ピーカンの空の下だと、この中で昼寝するなんて事はまず不可能。
フライが黄色なのも、虫を呼び寄せてしまっているようで微妙です。
(せめて緑のフライを別売して下さいよ!>モンベルさん)
更に、ステラリッジは軽量化命のモンベル製品にしてはなぜか軽くないので
今流行のウルトラライトバックパッキングにはあまり向かないかも知れません。

でも、細かいところの配慮・作り込みはさすがモンベル製品と言ったところです。
僕はあまり道具のメンテに時間を割きたくないので、
適当に設営して適当にメンテしていても問題なく使えるのは助かります。
それと、これはステラリッジに限りませんが、稜線(付近)でのテン泊が多いので
やはりこうした山岳用テントだと安心感が違います。
もしこれが風で倒壊するようなら、それはもうそんな状況で
テントを張ったこと自体が間違いだということでしょう。

ちなみに僕はこれを一人で使うのがメイン、たまに二人で使うかも、ということで
2型を選びましたが、二人で使う時の方が多いなら3型を選ぶべきです。
2型は、大人二人は余裕で入るものの、荷物まで入れると一杯一杯になりますよ。
U.L.スーパーストレッチ
ダウンハガー #3
montbell \19,460 2010/07
僕は別にモンベル信者じゃないですが、シュラフに関してだけはモンベル一択。
僕は寝相が超絶に悪いので、伸縮しないシュラフだと息苦しいんです。
ということで初シュラフは超定番のこれにしました。2010年はスパイラルへと
全面モデルチェンジされましたので、最終モデルが在庫処分で安く買えてラッキー♪

感想は巷にあふれていますので、実体験のみ書きますね。
※できるだけ汚したくないので、基本的にウォームアップシーツ併用です。
 また、上半身はインナーダウンを着用している場合が多いです。

2011/7/25 涸沢  :外は雨で寒かったが、シーツあり+インナーダウンありで適温
2010/7/26 白馬大池:シーツあり+インナーダウンなしで、ちょっと暑いぐらい
2011/8/9 双六  :シーツあり+インナーダウンありで暑い(腰までしか入らず)
2010/9/10 蝶ヶ岳 :シーツなし+インナーダウンありで暑い(腰までしか入らず)
2011/9/10 北沢峠 :シーツあり+インナーダウンありで暑い(腰までしか入らず)
2011/9/23 双六  :外気温−10℃(!?)、テント内−2℃の酷寒。
 ネックウォーマーやインシュレーションパンツなど、着込めるだけ着込んだので
 寒さで目覚めることはなかったが、これ以上寒くなったらやばかったかも…

以上、ウォームアップシーツや、後述のインフレータブルマットのおかげで
性能の底上げがされている感もありますが、7月後半〜9月前半の北アは
個人的にはこれで十分だと思います。
ただ、紅葉の涸沢でも使いたい!なんて場合は、シュラフカバーやカイロなど
もう一手間必要かも。もしくは素直に上の番手のシュラフを用意しましょう。
U.L.スーパーストレッチ
ダウンハガー #0
montbell \45,000 2011/12
#3では氷点下での幕営は厳しいため、冬用シュラフの購入を検討しました。
モンベルだと#1、#0、EXPというラインナップがありまして、
#1は#3とそれほど変わらない/#EXPは重すぎるため、#1を選ぶことに。

「快適睡眠温度域−16℃〜」というだけあって、冬場のテント泊でも性能は十分。
これまで一番気温が低かった時はテント外−20℃、テント内−7℃でしたが
寒さに悩まされることなく快適に眠ることができました。

ただ、実際に店頭で見てもらうと分かりますが、やはり収納サイズがでかいです。
#3とは比較にならない大きさなので、ザックに押し込めるのは一苦労。
自分は寒がりなので#0で正解でしたが、寒さに強い人なら#1でもいいのかも。
ブリーズドライテック サイドジップ
スリーピングバッグカバー ワイド
montbell \14,000 2011/10
上の写真でシュラフにかぶせているのがこのシュラフカバーです。
秋〜春にかけては、テント内が結露でびしょびしょになったり
霜が降り積もったりして、シュラフが濡れてしまうことが多いので、
それを防ぐためにシュラフカバーは必須になります。
これがあると、テントウォールに触れてもシュラフが濡れないので気が楽です。

このシュラフカバーの選択には、シュラフ選び以上に時間がかかりました。
2レイヤーにするか3レイヤーにするか、ジップありにするかなしにするか…
できれば軽い方がいい、でも扱いにあまり神経を使うものはイヤだな、と
さんざん悩んだあげく、3レイヤー/ジップあり、に落ち着きました。

結局、利便性を取ったので、重量は405gとそれなりになりましたが
3レイヤーは丈夫なので気楽に使えますし、
ジップありは温度調整ができるのでやはり便利です。
また、これ自体は保温性はないですが、空気の層が一つ増える分
シュラフ単体の時より少々暖かく寝られるようになりました。
U.L.コンフォートシステムパッド
150 キャンプ
montbell \9,800 2010/05
テン泊において、十分な睡眠が取れるかどうかは、翌日以降の行動に
多大な影響を及ぼします。ですので僕としては、快適な睡眠を得るためなら
多少の荷物の増加はやむを得ないと思っていまして、その視点で選んだマットが
このコンフォートシステムパッドでした。

"キャンプ"なのは、厚みが3.8cmと、通常版(2.5cm)よりかなり厚いから。
平坦な土の上で寝るならともかく、涸沢のように岩がゴロゴロしているような
テン場で寝る事も想定すると、少しでも厚い方がいいだろうと考えました。
通常版と比較すると重量は+145g、収納サイズは+2cmですが、これくらいなら
僕は快適性を選びますね。

実際、涸沢でテン泊した時もすこぶる快適でした。
分厚いだけに、地面からの冷気も全く感じません。
下のU.L.コンフォートシステムピローと連結して使用すると、身長173cmの僕の場合
足の先までピッタリ収まりました。
U.L.コンフォートシステムピロー montbell \2,800 2010/05
コンフォートシステムパッドと連結してつかうための空気枕。
上の写真でパッドに繋がっているのがこれです。

やっぱり枕が枕の形をしていると寝やすいですね。
パッドと連結するので寝ている途中でずれたりしませんし、重量も90gと軽量です。
ただ、結局のところは単なる空気枕なので、そこに\2,800払うかどうかは
判断の分かれるところかも。
エクスプローラー EX-837NX GENTOS \2,060 2010/05
いまやLEDランタンでは定番になりつつあるGENTOSの、2010年の新商品。

本格的な山屋さんには、ヘッデンをランタン代わりに使っていて
余計な荷物になるランタンは持って行かない方も多いようですが、
僕はそんなにシビアな山行をするわけではありませんし、今はテン泊気分を
満喫したいという面もあって、こういった小物にはつい手が伸びてしまいます。
(と言いつつ、最近は持って行かなくなってしまいましたが…)

LEDランタンも山道具としてだいぶ洗練されてきた感があり、
かって頼りなかった光量も、今は必要十分なレベルに到達しています。
僕のステラリッジ2型だとHighモードはむしろ明るすぎるほどなので
常時Lowモードで使用。写真でLEDの下側にあるキャップは本当は外すんですけど
これも外さずに使っていて、暗くて困るようなことは全然ありません。

雪山装備(スノーシュー/アイゼン/ピッケル等)
SW-7M doppelganger \5,880 2010/01
雪山ハイキングを楽しむための、最もお手軽な手段が、この廉価スノーシューによる
スノーシューイングでした。
他を圧倒する驚異的安価な商品だけあって、作りは値段なりの部分がありまして
2シーズン目にして早くもバインディングの動きが不安定になってきていますし、
アルミ製のクランポンはやたら肉厚のためにクラストした雪面には刺さらず、
それでいて岩や舗装路をガンガン歩くとすぐに曲がってしまう、など
メーカーの注意書きの通り、登山用としては力不足の感があります。
ヒールリフターもなく可動範囲も狭いため、急登を登るのには全く向いていません。

とは言え、雪の平原ウォーキング入門用として考えればこれで十分。
MSR、ATLAS、TUBBSなどの入門向けモデルと比較しても
走破性能だけならほぼ同等、と言い切ってしまってもいいかも知れません。
コンタクトストラップ Black Diamond \13,650 2010/02
東篭ノ登山でクラストした雪面にすっかりビビってしまい、急遽用意したアイゼン。
最初は4本爪の軽アイゼンでいいかと思って調べていたのですが、
4本は中途半端だから6本にすべき、という意見がそれなりに説得力があり
更に6本は中途半端だから8本に、そして8本は中途半端だから…と進んでいった結果
最終的に10本爪のこれに落ち着きました。

なぜ12本ではないのか?と言うと、この当時は12本爪が装着できる冬用登山靴を
持っていなかったからです。それに12本爪は裾に引っかけて転びそうなので…
このコンタクトストラップはソールの柔らかい夏用登山靴にも取り付けられますし、
サイドの爪が靴の外に出ていないので、引っかけて転ぶ危険性も少ない、と
雪山入門者のニーズをピンポイントで狙った素晴らしい製品だと思います。
2010年は主に那須岳で使用。ステンレスで錆びにくいから手入れが楽な点も含め
全く不満のない装備です。
レイブンプロ Black Diamond \8,820 2010/04
雪の三本槍岳を目指していた時に、ストックでの雪山登山に心理的な限界を感じ
少しでも安心感が欲しくて購入したのがこのピッケルです。
本格的な雪山登山の時はあまり長くないものの方が使いやすいとのことですが、
僕の場合は、通常はストックの代わり、そして滑落停止のためにしか使わない
(スピッツェをザクザク刺して登るような山には登れない)ので、あえて長めの
70cmを選択しました。見た目がクールでお気に入り。

実際に携帯してみると、やはり軽いのは便利ですね。
70cmとは思えないほどとり回しが楽です。
長いピッケルは使いにくいと言われますが、杖代わりならむしろ長い方が○
ですので、万年雪山初心者の僕には良いピッケルでした。
※ただ、次に買うなら65cmにします。さすがに70cmはちょっと長すぎて。

強いて文句をつけるとすれば、スピッツェが鋭くないので刺さりにくいのが
やや気になります。ここだけは、レイブンの鋭いスピッツェが羨ましいかも。

撮影・各種データ記録用品
D90 Nikon \79,210 2009/08
2009年8月の至仏山から導入したデジイチ(その前まではD50を使用)。

購入から月日が流れた今、技術革新が著しいデジタル一眼レフ市場においては
目立った特徴のないカメラになってしまっていますが、そうは言っても
中級機だけあってまさに質実剛健、特に不満もなく使い勝手の良いカメラです。

僕は道具の使い方があまり丁寧ではないので、雪山に持って行って雪の上に
放置したり、雪解け水が雨のように降ってきていた林の中でカバーも掛けずに
使っていたりしましたが、幸いなことに現在のところ動作は快調。
(よい子は真似しないでね! 壊れますよ)


ただ、強いて問題があるとすれば、これはD90に限った話ではありませんけど
登山にデジイチはやっぱり邪魔だよね、とは思ったりもします。
重いし、何より気楽にしまえないので、岩場の通過などでは困ることもしばしば。

僕の写真は所詮スナップの領域なので、正直、コンデジでも構わないような
気もしていますが、デジイチでもダイナミックレンジが足りないと常々思うのに
コンデジじゃなぁ… ってことで、今も頑張ってD90を持って歩いています。
18-50mm F2.8 EX DC MACRO/HSM SIGMA \40,600 2009/08
D90に併せて購入した標準ズームレンズがこれ。D50の頃ならともかく、D90は
画素数が1000万を越えますから、今までD50で使用していたキットレンズだと
役者不足なんですよね。最低限これくらいの解像度があるレンズでないと
性能が生かし切れない感があったので、もともとシグマ好きということもあり
これを選んでみました。上のD90にくっついているのがこのレンズです。

シャープネスには定評があるシグマレンズだけあって解像感は申し分なし。
色収差も少なく、逆光にもそれなりに強い…と、コストパフォーマンスは
相当高く、お気に入りの一本です。
風景からマクロまでオールマイティに使えますので、超広角が必要ない時は
とりあえずこいつだけ持っていけば、ある程度不自由なく撮影が楽しめます。
交換レンズを何本も持っていくのは重くて大変ですからね。
ということで、普段の山行では主にこれをメインで使用中。

強いて問題があるとすれば、近づけない花をマクロで撮りたい時などは
望遠端がもっと長ければな…と思うことはあります。
僕はあまり花に興味がないからいいですけど、花撮りメインの方は
もっと望遠に寄ったレンズの方が使い勝手が良いでしょうね。

過酷な条件での使用になるので、KENKOのPRO 1Dプロテクターを被せています。
AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4 TOKINA \? 2006/12
旅先で雄大な景色に出会って「うわ〜!」と思ったとしても、その「うわ〜!」を
写真で人に伝えるのは案外難しいものです。特に僕はスケールの大きい眺めに
出会った時に感動することが多いんですけど、
18mm(光学換算27mm)のレンズでは画角が足りなくて
目の前の景色を写しきれずもどかしい思いをすることもしばしば。
なので超広角レンズが欲しい、欲しい…と思い続けて、ようやく手に入れたのが
このレンズでした。

上のSIGMA 18-50mmと比べると解像度は若干甘く、対逆光性能も高くないので
ゴーストが盛大に出ますし、色収差も抑え切れていませんが、
(この辺は2008年発売の後継機(DX II)で改善されている様子)
それでもこのレンズでしか撮れない画が撮れるので、北アルプステント泊など
ここぞという時には欠かせないレンズになっています。

ただ、超広角の撮影って難しいですけどね… 普通に撮ると、単にのっぺりした
画になってしまいますし。この辺はまだまだ勉強しないとなというところでしょう。

PLフィルターの脱着が面倒なため、常時PLフィルターが付いたままですので
間違えてこれだけしか持って行かなかった時は、樹林帯に入ると暗くて泣けます。
DSC-WX7 Sony \? 2011/09
普段、登山にはD90を持ち出します。
しかしD90はデジイチの中では大きい方ではないとは言え、やはり少々重く、
特にキレイな写真を撮る必要のない低山ハイキングでは労力が無駄に感じます。

そこで数年ぶりにコンデジ市場を見てみたところ、今はずいぶん安いんですね!
一昔前は300万画素でも4万円くらいしたものですが…
という事で、1万円台で手に入るこれを購入するに至りました。

実際に使用してみると、まず1620万画素という多画素には意味がなく
(1230万画素のD90よりも明らかに解像していない)、電源ON/OFFも遅いし
ダイナミックレンジが狭すぎてピーカンだと白飛びが激しい、など
やっぱりコンデジはコンデジだな、と思わせられる面は多々あります。

ただ、裏面照射型CMOSセンサーと光学手振れ補正の相乗効果により
暗所への耐性は圧倒的です。夜のテント村でも手持ちで撮れるくらい。
これはD90ではとても真似できない芸当で、そういう意味では
使い勝手はいいと言えるかもしれません。

それと、フルハイビジョン/60fpsの動画のキレイさは異常。
動画に関してだけはSONYに一日の長がありますね。
FT7 POLAR \13,702 2010/04
冬の中ノ大倉尾根を登っている時に、ふと
「心拍数高すぎないか? これじゃダイエットにならないような…」と思い立ち、
ならば正確にデータを取ってみよう、ということで購入したのが
このポラールの心拍計「FT7」でした。ちょっとしたデータを取りたいだけなので
機能が充実している代わりに高価になってしまう上位機は不要で、
コストと機能のバランスを考えてこれに決定。

で、実際に使ってみると、僕のようなデータ大好き人間には
とても楽しいアイテムでした。運動時間や消費カロリー、平均心拍数が
記録されるので、例えばジョギングでも回数を重ねるごとに少しずつ
平均心拍数が下がっていくのがデータで分かってモチベーションUP。
登山中も、感覚的にではなく、心拍数という具体的な数値で
今のペースが早い遅いか判断できますから、ペース維持が楽になりました。

なお、2010/04の筑波山からこれで測った消費カロリーを載せていますが、
どうもちょっと高めに出ているようなので、登山記録の消費カロリーは
あくまで参考程度にして、他の山との比較などの用途で使うようにして下さい。
M-241 HOLUX \12,000 2009/06
現在地を記録し続けてくれることで、後で自分の行程を地図上に表示することが
できる、いわゆる「GPSロガー」である、このM-241。
データ好きの僕としては、今やこれがなくては登山の楽しみが半減するほどで、
まさに山行の必須アイテムになっています。

ただ、登山専用のGPS機器というわけではないので、実際に登山で使用すると
いささか信頼性には欠ける部分があります。特に樹林帯が続くと厳しいですね。
感覚的には、だいたい4座に1座くらいの割合でおかしなログになっているような。
それに、起動してから衛星を補足するまでの時間も数分と長く、急いでいる時は
ちょっとイライラすることも…

でも、これだけ安価なら、最初のお試しの一台としては文句なしでしょう。
今はBluetoothなしで更に安いM-241cも発売されていますから
Bluetoothが不要な方はそちらをどうぞ。
GPSMAP 60CSx GARMIN \21,240 2010/11
M-241は樹林帯に長くいると高度方向の精度が不安定になるという欠点があり、
登山記録を作る時に困ることがあったので、遂にGarminのGPSに手を出しました。
gpscity.comのセールで$199でしたので個人輸入で購入。
上記日本円の価格は、送料やInvisible Shield込みの値段です。円高でラッキーでした。

実際に使用してみると、精度はやはり評判通りの安定感。
ザックの中に放り込んでおいてもちゃんと衛星を補足し続けてくれます。
これでもう樹林帯は怖くなくなりました。電池持ちも十分で文句なし。

ちなみに、地図は入れておらずロガーとしてしか使っていません。
そういう意味ではもったいないかも?

その他 小物
CLIP-ON サングラス CP-9 SPALDING \2,352 2010/01
スノーシューイングを始めるにあたり、どうしても必要なものが
偏光ゴーグルまたはサングラスです。これなしで雪原を歩こうものなら
それこそ失明してもおかしくありませんからね。

ただ、僕はメガネ野郎なので、ゴーグルは選択肢が限られますし、サングラスも
度付きのものを作ってもらわないといけない… と、いろいろ面倒でしたから、
とりあえず最初はこの「メガネに装着できるサングラス」で凌ぐ事にしました。

実際に使ってみた感想はと言うと、風が強くない条件でならこれで十分。
最初のうちは取り付け部が視界に入ってうっとおしく感じられますけど、これは
そのうち慣れると思います。これで雪山を5回ほど歩いてみましたが
翌日目が痛くなるような事はなかったので、効果はバッチリと言えるでしょう。

ただ、本格的な雪山に行くのなら結局ゴーグルは必要ですよ。
これだけだと、吹雪かれたらどうにもなりませんから。
Airless-Leaf SA-607 SWANS \8,820 2010/07
2010年になって、目の将来や疲労感軽減のため、夏山でもサングラスが必要だと
思い始めました。しかし、上のCP-9+メガネでは重すぎて、ずれてくるため
ハードな登山では何かと不便です。
そこで、登山中はメガネから使い捨てコンタクトに替えて、
サングラスも別途用意することにしました。

このSA-607を選ぶに当たって考慮した条件は「軽量」「偏光」そして
「可視光線透過率30%以上」でした。

このうち、軽量が良いのは言うまでもないですね。
SA-607は14gしかなく、走り回ってもずれることはありませんでした。

偏光は、登山では要らないという人もいますが、個人的には
あるに越したことはないと思います。例えば那須岳のような中級山岳だと
真夏にはクマザサなどからの反射光が半端ない状態になります。
ここで偏光があるのとないので風景の見え方がどのように違うか…を
PLフィルターで擬似的に再現してみましたので、こちらをご覧下さい。
偏光が付くと高くなりがちなので判断に迷うところもあるかと思いますが、
恐らく買ってから損をしたと感じるようなことはないでしょう。

可視光線透過率は、あまりに低いと樹林帯でいちいち外さなければならず
面倒なので、ある程度オールマイティに使えるものを選びました。
ちなみにSA-607の透過率は33%で、樹林帯で見づらいと思うことは今のところ
ありません。一方、富士山頂で真夏の太陽光が直撃していた時は
さすがにもっと濃い方がいいかなと思いましたが、
まあ、そんなシチュエーションはそうそうないですし(^-^;

そんなことで特に不満のない商品でした。
ただ、これはSA-607に限った話ではないでしょうけど、目とレンズの間の
クリアランスが狭いので、まつげが長い人はちょっと気になるかも。
ティカXP2 PETZL \7,385 2009/10
LEDヘッデン(ヘッドライト)の中ではかつて定番メーカーだったペツルの、
2009年時点での最上級モデルだったのがこのティカXP2です。
言わずと知れたメジャー商品ですので、細かいレビューは割愛。
僕はエネループで、常時最大照射モード+ワイド光で使用しています。
真っ暗な樹林帯の中でもこれなら万全(エコノミーはちょっと弱いかも)。
それと、赤色光はデジカメの液晶を見る時やテントの中で探し物をする時などに
他人に迷惑にならないので便利です。

ただ、"かつて"と書いたのは、最近はBDやエナジャイザーのようなメーカーも
スペック的にはこれとほぼ同等のものを出してきていまして、
優位性が薄れてきていると思うからです。
コストパフォーマンスも考えると、今はペツルにこだわる必要はないかも。

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