このレビンは購入時の走行距離が61,300kmで、生産から9年経っていたのですが、 歴代オーナーの扱いが良かったのか、それとも中古車屋が納車前の車検を きちんとやったためか、全体的にはそれほど劣化は感じないものでした。 しかし、唯一明らかに素人でも分かったのが、サスペンションの劣化です。 スプリングはふにゃふにゃでしたし、ショックは抜けていて振動の減衰が少なすぎました。 このせいで、(振動がダイレクトに伝わらないので)ある意味では乗り心地がいいのですが 怖いのが高速を通る時。 まず、ランプを通過する際に、アウト側に車体が異常に傾斜します。 FZのシートはホールド性が悪いこともあって、 イン側の腕の肘をシートに引っ掛けておかないと体がシートからずれるほどでした。 また、本線走行中も、路面が悪いカーブなどでは、ポンポン跳ねながら カーブを曲がる羽目になるので(実際には接地しているんですけど)、 ちゃんとグリップしているのか不安に駆られながら走る羽目に。 雨なんて降った日にはもう最悪で、当時は使い古しのSneakerを履いていたこともあり アウト側に吹っ飛んでいくんじゃないかと思わずにはいられませんでした。 サス交換となると10万オーバーですから、さすがに悩みましたけど やはりこれではあまりにも楽しくないので、結局、ショック・スプリング共に 換えてしまうことにしました。 選んだのはマフラーと同様にTRDです。 ちなみにTRDのサスは、「サスキットforサーキット」という車高調のキットと、 単体のショック+単体のスプリングという二種類がありますが 前者はFZには恐らく付かない上に、車高調もいりませんし、高い(\299,250)ので ショックアブソーバーとローハイトスプリングをそれぞれ購入して組み合わせました。 組み合わせました…と言っても、さすがにサスを自力で換える自信は全くないので 作業は全てディーラーにお任せです。 なおこの際、ついでなので、アッパーサポートやブッシュ類も 必要なものは交換してもらいました。 では、交換前後の画像をご紹介します。 実は、今回のサス交換の目的は、車の挙動を安定させるためだけではなく もう一つの目的として、車高ダウンも狙っていました。 ノーマルのスプリングだと、タイヤとフェンダーの間が開き過ぎてるんですよね。 左が交換前、右が交換後の画像です。 かなり分かりにくい画ですみませんが(汗)、ローハイトスプリングのおかげで 車高は若干(2cmほど?)下がりました。 この程度の車高ダウンであれば下を擦る事を気にする必要もありませんし 見た目もだいぶ良くなったと思います。 続いて、車の挙動についてですが、これはもう激変しました。 まず、コーナーでも普通の速度ならほとんどロールしなくなりました。 おかげで肘で体を支えなくてもすみます(^^;w また、ショックが新品になったことで、無駄にポンポン跳ねなくなり トータルで車の安定性は非常に向上。 特にコーナーを通過する際の限界スピードは以前とは比べ物にならず、 運転するのがとても楽しい車になりました。 もはや、以前のレビンとは別の車といっても過言ではないくらいです。 今までのチューニングの中では最大の出費になりましたが、 それに見合った効果は十二分にあったと言っていいでしょう。 ただ、その代償として当然乗り心地は悪くなりました。 もちろんGT-RやホンダのType-R系のような本格的な足回りに比べれば はるかに柔らかい足なのですが、でこぼこ道だとちょっときついですね。 (自分自身はそれほどでもないのですが、同乗者がいると気になるレベル) 減速帯がこれほど気に障るものだとは思いませんでした… ※余談ですが、ディーラーの話では、このショックはもう在庫が残り少ないようです。 (2007.12.27時点) もし交換を考えている方がいらっしゃいましたらお早めに。 |
TRD ショックアブソーバー TRD ローハイトスプリングセット | |
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品番 | 不明 |
部品代 | \130,596 |
技術料 | \30,450 |
満足度 | ★★★★★ |