オールペン ロングビーチブルー・パール


ロングビーチブルー・パール

うちのレビンは、購入当初の色はブラックメタリックでした。
個人的にはこの色は好きな色でしたし、今でも黒のレビ・トレを見かけると
しばらく目で追ってしまうくらい、格好いいなとは思います。

ただ、一方でこのブラックメタリックという色にはいくつか不満もありました。
・汚れが目立つので頻繁に洗車が必要
・夏場は太陽光を吸収し過ぎてメチャメチャ暑くなる
・暗い所で目立たないので危険(な気がする)
・(白や灰色よりはマシとしても)いささか没個性的
などなど…

とはいえ、これらはオールペン(全塗装)しないと!と思うほどの不満ではないので
購入後一年半ほどはブラックメタリックのまま乗り続けていました。
しかし、悲しいかな製造後十年が経過した車だけあって
先日、遂にクリアが一部剥げてきてしまいまして…
さすがにこのまま乗るのは悲しいので、オールペンに踏み切ることにしました。

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さて、折角オールペンするなら納得のいく色にしたいですよね。
元々僕は嗜好がガキっぽいので、車の色はブルーメタリックがいいとずっと思っていました。
レビンの純正色にもブルメタ(ストロングブルーメタリック)はあるんですけど、
何というか、トヨタのブルメタはどちらかというと地味目で派手さに欠けるので
自分の好きな色ではないんですよねー…
目立っても良いから、もっともっと鮮やかな色にしたいのです。
誰が見てもこれは青だと思うような。

というわけで、"理想の青"探しの日々が始まりました。
車屋さんを見て回ったり、会社の駐車場で青系の車を探したり…不審者ですね(^^;
もちろんネットもフル活用。
そして最終的には
・オーロラブルーマイカ(マツダ・デミオなど)
・パールメタリック・カシミールブルー(スズキ・スイフトなど)
・ディープサファイアブルー・パール(ホンダ・フィットなど)
の三色が最終候補として残りました。
どれも彩度が強くて好みの色です。特にオーロラブルーマイカと
カシミールブルーの車は、雨の日に見ると「おおおっ」と思うくらい綺麗ですね。
唯一不満があるとすれば、どの色も各社代表コンパクト車の塗装色なので
同じ色の車がありふれているという事ですが、それは仕方ないか…

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ところで、色をリストアップしている時に実はもう一色気になる色がありました。
それはホンダ・NSXのボディカラーである「ロングビーチブルー・パール」です。
この色は上記三色をも凌ぐ超高彩度のブルーメタリックなんですけど
それもそのはず、この塗装は車では珍しいキャンディ塗装なんです。

レビン購入時から全塗装の計画だけはありましたから
キャンディ塗装の知識はありまして、もし出来ればキャンディにしてみたいな、なんて
思ってはいましたが、
車のように塗装面積が大きいものに対してキャンディ塗装するのは高度な技術が必要で
普通の塗装屋さんでは引き受けてもらえないでしょうし、第一塗装代が高くなりすぎます。
NSXにしてもロングビーチブルー・パールはカスタムオーダーで
通常の塗装より+50万円なんだとか!(ヒィィ)
僕のレビンは29万円だったんですけど…塗装より安いって…
そんな訳で、この色は現実的ではないので、この時点ではただの夢でした。

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ということで色も決まりましたので、いざ塗装屋さんへ。
今回依頼したショップは高根沢の「レーシングサービス・ヤス」さんです。
ただ塗装をするだけなら近くにいくらでも店はあるのですが
エンジン周りの事なども相談できるショップと知りあっておくと
今後何かと役に立つかなと思いまして。
このお店は作業工程などがホームページで詳細に紹介されているのもポイントが高いです。

で、まずは事前相談ということで色を選んでいたら…
なんと、ロングビーチブルー・パールがカラーカタログに普通にあるじゃないですか!
(当たり前?)
これ、出来るのかなぁ…と頼んでみたらあっさりOK(゚∀゚)キタコレ!!
ちなみに工賃は\315,000とのこと。レビンは雹害などでボディの状態が良くなく
特にルーフはボコボコになっていますので、このルーフを全面パテ整形するなど
補修が必要で、当初の想定よりは高くなってしまいましたが、
冷静に考えるとこの塗装色とこの作業内容で31万はかなり安いです(・∀・)

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2009年1月末に車を預け、3月末に塗装を終えて無事帰還。
さて、どんな色になったかと言うと…

正面から。青が濃い!

ド――(゚∀゚)――ン!!!
どうでしょう、この青さ!

この透明感が素晴らしい

拡大してみました。
写真だと伝わりにくいですけど、キャンディ塗装はカラークリアーを使用しているので
色の深みとか透明感が普通のブルーメタリックとは全く違います。
もっと分かりやすい写真が見たい方は、「ロングビーチブルー・パール」で
Google先生の画像検索をしてみて下さい(他力本願)

カーボンボンネットはクリア上塗り

なお、カーボンボンネットはあえて目立たせたかったので
表面保護用に普通のクリア塗装だけをお願いしました。
元々、Varisのカーボンボンネットの表面はある程度鏡面になっているのですが
今回のクリア上塗りで光沢が更に増していい感じに(・∀・)

ちなみに、今回は予算の都合で、エンジンルームやラゲッジルーム内は塗装していません。
幸い、元色が黒なので、ボンネットを開けた時などに違和感が少なくてラッキーでした。
ドアの内側は塗ってありますから、普通の人が見る分にはオールペンだとは分からないかも。

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<実際に乗ってみた感想>

しかしこの色、予想はしていましたがやはり目立ちますね〜
キャンディ塗装という塗装方法自体が普通の車ではほとんどないので
他の車と一緒に駐車場に置くと、何とも言えない違和感があります。
この感覚は、その昔、金メッキの百式のプラモと、普通の塗装のMk-IIのプラモを
並べた時に感じたものと同じです。
…と言っても健全な一般の方は何を言っているのか分からないと思いますので(^^;
例えば「サザビー キャンディ塗装」でググってみて下さい。
普通のガンプラの中に一体だけこのサザビーを置いたら浮きますよね、そんな感覚です。
それにこの色にオールペンしているレビンは日本に数台あるかないかだと思いますので
(一台だけかも?)何かあったらすぐに特定されます。運転には気をつけないと…(汗)

でも、とにかく綺麗な色になって大満足です。
塗り換えてからご近所さんやディーラーの整備士さん、タイヤ館の店員さん、おまけに
有料道路の係員さんにまで塗装を褒めてもらいました。
前三者はともかく、有料道路の係員さんが塗装を褒めることなんて
そうそうないですよね? これは嬉しかったです。

オールペン ロングビーチブルー・パール
品番B-510P
部品代---
技術料¥315,000
満足度★★★★★

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