DIARY  2013/05
2013/05/17
もたもたしているうちに、最後の実技研修が明日に迫ってしまいました。
さくっといきましょう。

あ、そうそう、その前に…
実技二回目の富士山講習でのTV取材、片方は
「にっぽん百名山 冬限定プレミアム体験徹底ガイド」で、今から見るのは困難ですが
もう片方の「冬山登山 富士山は絶好の稽古場!? 」は、ネットで視聴することができます。
ただ、映っているものの大半は、われわれ初心者講習ではなく、上級者講習の方ですけどね。

ちなみに上級者講習で指導されている堤さんは山岳救助で有名な方で、
あ、あれは堤さんだったのか、とちょっとびっくり。
僕は元体育会系なので、ああいう熱血指導もいいなぁ、と思いました。

それと、これを撮影されていた米山カメラマンもさすがはプロ。
その雪上歩行技術は見事の一言で、他の講習生も「すごい…」とつぶやくほどでした。
いつか、あんな風に歩けるようになれればいいんですけど。


■東京都山岳連盟 雪山教室

3/9-3/10、雪山教室・実技四回目は八ヶ岳・硫黄岳へ。
これまでの講習は技術の練習でして、実際に雪山に登頂するのは今回が初めてになります。
来月の赤岳に向けての前哨戦という位置付けですね。

初日はまず、美濃戸口から北沢を経由して行者小屋に向かいました。
天気は快晴。道中はずっと雪の中を歩いていくにもかかわらず、暑いのなんの…
レイヤリングをミスってしまって大変でした。

道中の赤岳鉱泉は、アイスクライミングフェスティバルで大盛況。

アイスキャンディ

なお、当初の計画では、ここ赤岳鉱泉に泊るはずでした。
しかし、日程がこのイベント「第3回アイスキャンディフェスティバル」にかち合ってしまい
赤岳鉱泉が激混みになってしまったため、先に予約していたにもかかわらず
人数の多い自分たちははじきだされて行者小屋に泊ることになったのです。

そのため、移動時間が長くなり、ジョウゴ沢での氷上歩行訓練は中止に。
ちょっと残念でした。

ただですね…
その代わりに泊ることになった行者小屋での、赤岳鉱泉スタッフのホスピタリティには感動。

普段開けていない行者小屋を特別に開けてもらったため、都岳連の貸し切りでのびのび過ごせましたし
小屋は思っていたよりずっときれいで快適でした。
料理もさすがの内容で、山小屋の食事としてはかなりレベルが高い方だと思います。
とにかく、滞在していて何か不満に感じることは一切ありませんでした。

特に、夕食・朝食の準備をたった二人でこなしてくれたスタッフには感謝です。
…そしてそんな二人の作業を邪魔するかのように、数分おきにビールを買いに来る講習生たち(笑)
いや、ちょっと空気読もうよと、近くにいたFさんと苦笑してました。

小屋前から

こうして、今回の講習で一番気にかけていた山小屋泊は、何の問題もなく終わりました。
赤岳鉱泉のスタッフの方々にはこの場を借りて御礼申し上げます。

個人的には、山小屋に過剰なサービスを求めているわけではなくて、むしろ
料理がまずいとか風呂はないのかなど、文句たらたらの中高年ハイカーを見ては
苦々しく思う方なので、
今回こうして、快適に過ごさせてあげなくては、という小屋側のサービス精神を感じると
逆に戸惑ってしまうというか、借りができてしまったなぁ、という感があります。

これまではきままなテント泊を続けていて、プライベート山行で山小屋に泊ろうなどとは
みじんも思っていませんでしたが、ここには近いうちに一度普通の客として
泊まりに来なくては、と思ったのでした。

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そして二日目はいよいよ硫黄岳へ。
しかし二日目は不運なことに天気が良くなく、山頂は…

硫黄岳・山頂

この有様でした。

硫黄岳は、雪山登山としては特に高い技術が必要というわけではありません。
なので淡々と登った印象で、道中の様子はあまり書くことがなかったり(^-^;
ただ、山頂付近は風が強いことが多いのと、赤岩ノ頭付近は雪崩に注意が必要です。

なお余談ですが、この道中でイモトのイッテQご一行とすれ違いました。
…すれ違ったそうです。なぜか我が班の人は誰も気づきませんでしたが…
ただ、天気が悪かったこともあってか、この日の登山については一切オンエアされず。
TV撮影も楽じゃないですね。

美濃戸口までの道中では雪が雨に変わって難儀しましたが、ともかく講習は予定通りに終了。
特に事故もなく、いい講習になったと思います。
担当の瀧本さんをはじめ、講師の皆様、ありがとうございました。

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この後の第五回の実技であり、実質的に雪山教室の最大の目標である赤岳は
体調不良(腸からの出血が止まらず)で無念の不参加。
明日の平標山が最後の実技講習になります。
もう雪なんかないんじゃない?という気もしますが、ともかくこれで最後ですから
講師から学べることはしっかり学んで、楽しんでこようと思います。

2013/05/11
さて、それでは都岳連の硫黄岳講習の話を… といきたいところですが、その前に。

12月、1月、2月の講習でそれぞれ講師を務めていただいた、
鈴木ハクドウ師匠、柳瀬さん、長谷川さんのお話の中に、共通することがありました。
それは「山に必要なのは体力である」ということ。

例えば、長谷川さんの埋没者捜索訓練の時にも、実際に探す時は
「スコップをかついで、片手にゾンデ、片手にビーコンを持って、バーッ!と走るんだよ」
なんてお話がありました。

しかし、現実に自分がそういう場面に立ち会ったとして、トレースのないデブリだらけの雪面を
バーッ!と走れるのか?と考えると、そんな体力があるとはとても思えず…

夏山では体力の有無が生死にかかわるシチュエーションはそうそうありませんから
これまで危機感はあまりなかったのですが、やはりこの程度の体力で雪山に挑もうという姿勢は
山をなめているといわれても致し方ないことなのかもしれません。

ということで、3/3はトレーニングのために高原山へ。

高原山・林道1

毎年この時期にはもう雪山ではなくなっているのが常ですが、今年は妙に降雪量が多いため
日当たりのいい林道ですらこの通り、すっかり雪に埋もれています。

高原山・林道2

樹林の中だとご覧の通り。これはもう自分の知っている高原山ではないですね。
例年の厳冬期よりもむしろ積もっているのではないでしょうか。

高原山・林間コース

他パーティは沢山いましたが、みんな見晴らしコースを選んだようで、林間コースはトレースなし。
そのおかげで、ラッセル訓練には最適でした。

ただ、相変わらず林間コース(の夏道)がどこなのかは知らない状態で登っているため、
一応地図と照らし合わせながらトレースをつけていったものの、ところどころ夏道からは
外れてしまっているものと思います。
八海山神社で見晴らしコースと合流した際、そちらから来たパーティが数組
僕のトレースを辿って林間コースを降りていきましたが、果たして無事降りられたのかは
少々不安があったり(^-^;

ともあれ、近場でいい運動ができました。
今回はスノーシューではなくワカンを選びまして、ワカンの使い方にも少し慣れてきた気がします。

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では、いよいよ硫黄岳講習なんですが、またもやすみません…
これを書いているうちに日付が変わってしまって、今日(5/12)は
都岳連の机上講習(地上天気図の書き方講習会)が朝からあるため、ここらで寝ようと思います。

ちなみに5/13も雪山教室の机上で、いちいち栃木に帰ってくるのは面倒なので
この二日間は泊まりがけで講習を受けてきます。
ついでにさかいやで山道具を仕入れてくることにしましょう。

問題なのは来週末の唐松。
さすがに唐松までには治るだろうと甘く見ていた腹の異常は、むしろ悪化傾向です。
最後の実技だし、行きたいんだけど…
13日の机上では出欠を決断しなければならないので、それまでに奇跡的に快復してくれないかなぁ。

2013/05/06
おおむね好天に恵まれた今年のGW。
僕は3月の硫黄岳以来、一ヶ月以上山に行ってなかったこともありまして
このGWはリハビリ週間と位置付け、ひたすら山登りをしていました。

まず4/28は、高原山の嶽山箒根神社 奥の院まで、麓から往復20kmの林道散歩。

嶽山箒根神社 奥の院

続いて5/1は、大学時代の友人と雲取山へ。

雲取山

そして5/3-5/5は、今年の雪山の集大成として、ここに行ってきました。

北穂高岳

おかげで両足は激しい筋肉痛に見舞われています。
今や立ち上がることすら困難。これで明日会社に行けるのだろうか…

北穂の記事を書くのは当分先になると思うので、パノラマだけ先に置いておきます。

北穂高岳から
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それにしても、事前に分かっていたとはいえ、やはり北穂の急斜面は
高所恐怖症持ちの人間には極めて怖かった…( ;゚Д゚)

技術的には、これまで身につけてきたことで十分対応できたのですが
精神的にはそうもいかず… 登っている途中でこれほど後悔したのは初めてでした。
おかげで登頂しても余韻に浸る余裕は全くなく、周りをじっくり見回す余裕もなく
今こうしてパノラマ写真を作って、初めて「ああ、こういう景色だったのか」と分かる始末(^-^;
ホント、寿命が5年は縮んだような気がしています。


都岳連の雪山教室の記事が途中で止まってますが、続きは今週中には何とか。


EXIT